IS〜Phantom operator〜IS長編

□真クラス代表決定戦
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おっ、ようやく、一次移行を終えたか
ガキン!!
ディアスが刀の刀身を盾にする様に突き出せば、刀を振り下ろした一夏の斬撃を防いだ。
「俺は世界で最高の姉さんを持ったよ」
距離を取り、刀…雪片弐型を正眼に構えた。
「俺の家族を守る」
「はっ…だったら、力を示してみろよ」
正眼に構える一夏とは対照的に、半身に構え、刀を持った手を後ろに引き、もう片方の手を刃先に添える様に中段に構えた。
「そうだな…とりあえずは、千冬姉の名前は守るさ!」
そう言い、一夏は≪雪片弐型≫を起動させた。
「はっ、だったら…俺に勝ってみろ」
ディアスも
≪スィジッロ・フルミネ・スパーダ・デモニッカ≫に雷を纏わせ
「「これで決着だ!!」」
そう叫び、二人が互いを攻撃しようと刀を振るえば、ブザーが鳴った。
『試合終了。勝者無し』
「「「えぇ〜〜〜!!」」」
まさかの勝負の結果にアリーナは不満の声が響いた。
「引き分け!?くそっ!ディアス!もう一度勝負だ!」
そう言い、一夏がディアスに向けてそう叫ぶと、ディアスはため息を吐き出したら、一夏に背を向けた。
「何を言っているんだ?この勝負は俺の勝ちだ。一夏」
「なっ!?どういう事だ!まだ勝負は決まってないんだぞ」
勝負の結果に納得がいかない一夏がそう言うと、ディアスは深くため息を吐き出した。
「俺は試合が始まる前に勝敗条件を確認したよな?」
「あぁ、勝ったらクラス代表、負けたら俺の特訓相手になってくれるってな」
おやおや、まだ気づいてないみたいだな…だったら、教えてあげよう…俺の勝ちの理由を
「そう、お前にとってかなり有利な条件で試合を飲んだが、引き分けの条件は一切話さなかった。そして…勝負は一回限り、どういう事か解ったか?」
ディアスが何を言いたい事が理解したのか、一夏はかなり悔しそうな表情を浮かべた。
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