VOCALOID
□ぐみりり!
1ページ/1ページ
「Lily。がくぽ兄さんのとこ行こ?」
「…姉貴か。ちょっとまって。あと1ページぐらい読み終わったらいくから」
あたしとLilyはインターネット社から産み出された電子の姉妹。
血なんかでは繋がってない。「記憶」で繋がってる。
「はーやーくー」
「うん、ちょっとまって」
ぶっちゃけると、私は同性愛者です。
女の子が好きなのだ。
今の好きな女の子は、金髪で、瞳が青くて、細身でBカップ(私の推測)!
この条件に当てはまる女の子、Lilyだ。
「ねー? Lily? はやくしないとキスしちゃうかもだよ〜(笑)?」
「……いいよ」
「え?」
「アタシ、姉貴になら、キスされたいって思ってる。キスくらいなら、いつでもしたいって思ってる…!」
…Lilyが、割りと本気で百合なんだなと確信した。
まあ、これであたしの初恋は実ったんだ。