*ポチっとのお話*

□ SooSica 03
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スヨン「はい、スヨン特性サンドイッチ」

さっきまでソファーで丸まってたジェシカが、
うわーって目をキラキラさせながらテーブルに近づいてきた。

シカ「・・・スヨン特性サンドイッチなのね。
いたって普通だね(笑)」

スヨン「それ言ったらおしまいだよ」

ふふ、と目を合わせて笑うと

シカ「食べていい?」

なんて聞いてくる。
それも上目使いで。

・・・あ、また胸が苦しい。

スヨン「・・・」

上目使いしているジェシカを見つめてると
返事を待てないくらいにお腹が空いているのかサンドイッチに手を出した。

シカ「いただきm「あ、待って」・・・あ」

サンドイッチに手をつけようとしたジェシカの手を止めた。

シカ「なによ、ケチ」

頬を膨らませてまた私に下から睨んでくる。

なによ、可愛いウサギちゃん。

私はそんなジェシカを可愛いなーと思いながら言った。

スヨン「お手洗いが先ですよ、ウサギちゃん」

シカ「・・・え?」

あ、しまった!!
つい、ウサギちゃんって言ってしまった!!
確かにウサギみたいに可愛いとは思ってるんだけど・・・。

ジェシカの顔を見てみると、耳まで赤くして照れくさそうに俯いている。
私も、みるみる自分の体が熱くなるのが感じ取れた。

スヨン「さ、さぁ手洗いしに行こう」

ジェシカの手を引いて台所で手を洗わせる。
水を出してあげると、ジェシカは自分の手を見つめたまま動かない。

スヨン「・・・ジェシカ?」

シカ「ん?・・・あ、うん、手洗う」

少し残念そうに手を洗うジェシカの表情の意味が
よくわからないまま、テーブルに戻る。

椅子に座るとまたニコニコするジェシカ。

シカ「いい?食べて」

私が頷くと、嬉しそうにサンドイッチに手をつけた。

シカ「いただきます」

スヨン「いただきます」

私もサンドイッチに手をつける。

スヨン「・・・おいしい?」

味が合うか心配。

シカ「うん。普通においしい」

スヨン「普通においしい・・・。って、普通にってなに」

私がそう突っ込むと悪戯っ子のようにふふと目を細めて笑うジェシカ。


―ドキドキドキ


高鳴る鼓動を感じながらサンドイッチを一口食べた。

サンドイッチの味がわからない。

なに、これ。
だから普通って言われたの?

ジェシカに目を移すと、幸せそうにサンドイッチを食べていた。


そしてまた、私の胸が苦しくなっていくのを感じた。

―ドキドキドキドキ



なんだろう、この気持ち。











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