*ポチっとのお話*

□SooSica 02
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スヨン「ス、スヨン?」

シカ「スヨン・・・。なんだ、覚えてるじゃない。というか、スヨンって呼ばないで。
私のことはジェシカって呼んでって言ったじゃない。
子供のとき『紛らわしい!!』って言ったのはどっちよ」

スヨン「え・・・あ、あぁー・・・・」

シカ「・・・・何か言ってよ。あ、あぁー・・・って黙らないでよ・・・。
なんか、私が黙らせたみたいじゃない」

スヨン「ご、ごめん」


それにしても・・・スヨン・・・・・
いや、ジェシカは綺麗になった・・・。
とても・・・。
見惚れてしまう・・・・。


シカ「おーい・・・スヨン?」

私の顔を覗き込んでいるジェシカ。

シカ「何よ・・久しぶりの一言もないの?」

スヨン「ひ、久しぶりだね」

私がそう言うと、すぐに笑顔を見せたジェシカ。

シカ「久しぶり」

とても嬉しそう。

スヨン「・・・・・・」

シカ「・・・」

スヨン「それにしても・・・偶然だね。こっちに引っ越してきたなんて」

シカ「え?・・・あ、そ、そうね・・・・」

スヨン「隣人として、よろしく」

シカ「う、うん」

手を差し出すと、握手してくれたジェシカ。

わー・・綺麗な手・・・・。

シカ「あぁーあ。悔しいな」

スヨン「・・・え?」

シカ「スヨン・・・私よりでかくなっちゃって。
私より小さかったくせに」

スヨン「あ、うん」

そういえば・・・ジェシカより小さかったな、私。
でもいつしかジェシカの背に追いついて、
それからももっと背が伸びて・・・・・。

シカ「あ・・。もうこんな時間・・・」

腕時計を見ると、何かを思い出したのかジェシカは言葉を発した。

シカ「私荷物の整理あるから、バイバイ」

スヨン「・・・・え・・うん・・・」

ジェシカは言葉どおりさようならして、私に背を向けた。
キャリアバッグに手をのせると、私にもう一度顔を向けた。

シカ「おやすみ」

あの頃の面影が残っている、素敵な笑顔を見せながら・・・・。







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