BOOK

□恋
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「「ただいまぁー!!」」

ドアの向こうから帰ってきたみんなの声がした。

ヤバい!隠れろ!

焦りながら隠れ場所を探す。
そんな中

ートントンー

ドアがノックされた。私はすぐに布団の中に隠れた。

『テヨン?入るよ?』

ーガチャー

私の返事も待たずに彼女はドアを開けた

『・・・寝てるの?』

足音も声も近づいてきた。

動くなテヨン!

私はそう自分に言い聞かせながら反応をしなかった。

『寝てる・・か』

「・・・」

寂しそうな声だった。

『そっか・・。寝てるのか・・・』

彼女の声がだんだん暗くなっていき静かになった。

「?」
出て行ったかな?

私は気になって布団から顔を出した。と同時に

『っわ!』

「うわぁぁぁぁぁ!!」

彼女“ティファニー”がいた。

「び、びっくりした〜」

心臓が止まるかと思った。
とか胸を撫で下ろしてるけど、
本当は彼女がこんな近くに居てすごくドキドキしている。

『なにがどびっくりしたよ!』

「・・・なにがって・・」

本当にびっくりしたんだもん。そのほかになにがあると思ってるのよ、この子は。

とぶっきらぼうな彼女を見た

「・・・」

ヤバい・・。

ティファニーの顔がだんだん近づいてきて、心臓が煩くなってきた。

「あの・・」

『私が来たのに、寝たふりなんかして』
頬を膨らませながら、私の頬を左右に引っ張る。

「あだっ」

『寝ぼけてますか〜?』

私の反応が面白かったのか、イタズラっぽく笑う彼女のめは三日月になった。
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