11/27の日記

20:26
玖渚弟設定 キキラ様リクエスト
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友ちゃんに言われて、僕ちゃんは学校に通ってる。
引きこもりな僕ちゃんが外に出るとか奇跡だね!

僕ちゃんが入学したのは、直ちゃんが勧めてくれた立海ってとこ。
テニス部が強いんだって。

全国大会、優勝するぞってすっごく意気込んでた。
そして、今。その全国大会の決勝戦。
これに勝てば立海は優勝する。
柳くん僕ちゃんと約束してくれたからね!優勝は僕ちゃんにくれるって!

だから僕ちゃんは、現在進行形で試合を聞いてる。
視力が殆どない状態の僕ちゃんにとって、周りの出来事は見るじゃなくて聞くって感じ。

今も人識くんに試合の状況を聞きながら、頭の中で映像化してる。
僕ちゃん、そういうの大得意だからね!


「にしてもよぉ……。自画自嘲が試合観戦ねぇ。お前今何歳?」

「16ー。あ、でも僕ちゃん10歳の時に義務教育終わってるよ」

「中学通う意味がねえ!」


人識くんからツッコミいただきましたー。
ケラケラ笑ってたら、人識くんは深ーいため息。

もうそのことには触れなくなった。
うに。構ってくれないとちょっと寂しいな!


「うに!何の騒ぎ?」

「今、全部の試合が終わったんだよ」

「…………そっか」


じゃあ、立海は負けちゃったね。
会場に響く大歓声は他校の人。
合間に聞こえる悔しがる声は立海の人。

僕ちゃん、目が悪くなるにつれて耳良くなってきたんだよね。
だからどんな声も聞き逃さない。


「なぁ、自画自嘲」

「なぁに人識くん」

「お前、欠陥製品恨んでねぇの?」


うにー……。
何で皆同じ質問ばっかするかなぁ。

いーちゃん然り、人識くん然り。
立海の皆にも似たような質問された。
僕ちゃんは全く気にしてないのにねー。


「恨んでなんかないよ。僕ちゃんがいーちゃん恨む訳がないよ。
いーちゃんがいーちゃんのままで居てくれたら、
いーちゃんが友ちゃんのものであってくれるなら、
僕ちゃんはいーちゃんを受け入れるし、恨みなんかしない」

「…………やっぱお前、ひでぇ奴だわ」

「うに?何で?」

「罰を欲しがってる人間にも慈悲を与える。
罰なんか全くやらねぇ。お前みてぇな奴が一番ひでぇ」


殺人鬼な人識くんに酷いって言われちゃった。
酷い、かなぁ。僕ちゃんは皆悪くないと思ってるから許すんだよ。

もし、今ここで人識くんに殺されても
僕ちゃんは人識くんを恨まないよ。

そう言えば、人識くんは深ーいため息。
うに、失礼な。


「傑作、だな」

「いーちゃん風に言えば、戯言、だよ」


人識くんと別れて、僕ちゃんは皆のとこに行った。

























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