迷い道〜復活〜

□相性
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雲雀もその窓から飛び降りてあおいを追う。

雲雀は全力で走ったので、直ぐに眼中にあおいが居るぐらいになった。


『えー。早くないですかー?』
自分を狙っている人がもうそこまで来ていると言うのに焦り一つ見せていない。いや、これこそが可笑しい。あおいも結構学校内で走り回っていた筈なのに息切れをしていないのだ。



雲雀は少し疑問に思いながらもトンファーを投げる。
するとあおいはクルリと走りながら振り向き、トンファーをキャッチして走る方向を雲雀にしてそのトンファーで戦おうとする。

だが、この行動は




フェイクだ。
だが気づくのが遅過ぎた。

少女は雲雀が構えているトンファーを蹴り、体を捻りながらかなり遠くに飛んだ。

距離をおくために使ったのだ。


雲「(あんな距離からフェイク!)」


驚いているとあおいはまた走っていた。




雲「逃がさないよ」



雲雀は小さな背中を追いかけながらふと疑問に思った。















ーーーー彼女は何者なのかーーーー






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