迷い道〜復活〜
□呼び出し
1ページ/5ページ
in教室
今は朝学の時間である。
ガラガラ
と、ドアを開ける音に全員が音のした方を見る。
そこには、整った顔であるが無表情である少女が立っていた。
先生「港海、どうした。」
と、先生は問いかけた。
『風紀委員の方々から逃げてきましたー。すみませーん。』
何時もの気力のない港海の声だったが、先生や生徒たちの顔が青ざめた。
生徒「大丈夫だったの!?」
と、心配と驚き混じりで問いかける。
『え? はい。 あー。でもトンファー投げてきましたねー。 流石にあれはびっくりしましたー。』
本当にびっくりしたのか、それはわからない程の言葉に強弱がないし弾みがない。
先生「まあ、無事で何よりだ。早く座りなさい。」
『はいー。 心配とご迷惑をおかけしてすみませんでしたー。』
丁寧な言葉遣いに完璧な敬語。
敬語を用いる事で常日頃、相手の事を敬っているように見えるが、相手の事に興味がない、相手と親しみがないともとれる。
あおいは謎に包まれていてクラスの人もあまりよく知らない。
だが何故か男女関係なく親しまれていて、特に女子にはかなり人気である。
無表情だが感情が無いと言う事でわなく、優しい。 それに何を問いかけても何でも知っているのでより詳しく返答が返ってくる。
いわゆる男顔負けだ。
あおいはもう朝から疲れてしまったので寝る事にした。
山「あれ? 港海ねんのか?」
肘をついて寝ようとしたら隣の山本が喋りかけてきた。
『はいー。 少し眠いのでー。』
と、簡単に済ませて寝た。
3秒ルール。お約束。