長編

□白衣と制服 *告白*
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体が、ゆらゆら揺れている。
高杉の声が聞こえるような気がした。


「起きたか」

「…すげー寝た」

「だろうな」

「…うるさかったか?」

「いいや」


どこか楽しそうな高杉。何かあったのかと聞いてみようとしたが、その時ちょうど香ばしい香りが鼻をくすぐった。

「ほら、」

「…どうも」


一口飲むと少し甘いような気がした。じっと黒い液体を見つめる。高杉はそんな俺に、


「気付いたか」

と言った。




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