Secret
□桜の木の下で
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場所はリクオの精神の世界
丘に立つ一本の桜の木の上にリクオは座っている。
ふぅ~
誰にも邪魔されないそこはリクオの安らげる場所になっていた。
「よぅ~」
誰にも邪魔されない場所であっ...
「なんじゃ...こんなとこで一人でしみったれおって。」
「・・・・・・・・」
リクオの前に現れたのはぬらりひょんと鯉伴の二人だった。
「なんでジジイと親父がここにいんだよ!!わざわざ『誰にも邪魔されない』って二回も言ってたじゃねぇかよ!!」
「はっ...愚問だね。俺らはぬらりひょんだぜ~」
「(俺だってぬらりひょんだよ・・・)んで、何の用だよ?」
「ん~?なんだったかねぇ~」
とぼけだす鯉伴にリクオは眉間にシワを寄せ睨む。それにぬらりひょんとが相槌を打ってきた。
「な~に。ゆっくり酒が飲める場所を探していただけじゃ.....お前も飲むか?」
酒と聞けば、リクオも飲みたくはなる。結局、断る理由もないので誘いを受けることにした。
二人の口角がつり上がっていたのも知らずに・・・