世界一初恋
□紅葉
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「木佐さん!!今度紅葉に生きませんか?今が最高に綺麗だって友達から聞いたんです!」
晩御飯が終わってソファーでくつろいでいる俺に雪名はコーヒーを差し出しながら言ってきた。
「へぇ〜。紅葉かぁ。秋の風物詩だし、たまにはのんびり自然をみるのも良いかもなぁ。」
俺がそう言うと雪名は目を輝かせながらこちらを見た。
「秋の色に染まりつつある山を木佐さんと二人で歩きながら眺める事ができると思うだけで楽しみです!」
「俺も紅葉なんて久しぶりだし、絶対行こうな!!」
なんて言ったばかりだったのに……。
俺たちの楽しみは数日後に一瞬で消されてしまった。