BL置場

□欲望を、笑え
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今日は期末テストの日

テスト期間だからって部活が無いのは当たり前っちゃー当たり前なんだけど、やっぱり物足りなくて

正直、体力が有り余ってしょうがない

かといってその余った体力を勉強に使う、なんて
それもそれでなんだかなあ、と言った感じだ

ていうか、俺は今回の試験に対する不安など、一切抱いていないのだ

秀徳と誠凛、学校の違いは有れど

勉強を教えてくれる2年生が2人もいたのだから




2年と1年という差が有る

新設校といえど、新設校だからこそ
誠凛の授業はレベルが高めだ

その中でも300位中、上位100番台をキープしている日向さんと
70番台をキープしている伊月さん

その2人に(真ちゃんを無理矢理引っ張って行った)図書館で偶然出会い、しかも勉強を見てもらえたのは俺にとってラッキー以外の何物でも無く

(…まあ、真ちゃんと伊月さんが付き合ってて良かったー)

実際、俺はおこぼれに預かったようなモン

伊月さんと真ちゃんの初々しいカップルがちょっとぎこちなく勉強する横で

俺は日向さんに歴史を教わっていた

歴史なんて、暗記科目としてしか捉えていなかった俺に

日向さんは出来事の背景まで事細かに説明しだす

あまりに必死だったから思わず吹いたら

勉強する気無くても俺の話は黙って聞けや、1年が

と、まるでウチの副主将を彷彿とさせる口の悪さと笑顔を向けられた

バスケと歴史に関しては極端な人だ

 
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