08/09の日記

00:44
騎士道と武士道と当家の黒執事夢世界
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騎士道と武士道と当家の黒執事夢世界

当サイトと相互してくださっているサイト様で騎士道と武士道について書いていた記事がありまして、私もそれに刺激されて書いてみましたw
夢小説の執筆がなかなか進んでないのに散文とか何してるんだろうね私。
ちなみに、これはネットで見かけた見解と私見を混ぜて、それを当家の黒執事夢に登場させているキャラに当て嵌めてみたというものです。



騎士道も武士道も時代によって違いはありますけれど、大体ネットで見かけたものでは…

『騎士』
忠誠は神へであって領主とは契約関係。
宗教戦士。
主君を守るのは契約期間の間だけ。
武器持たぬ弱者を守るのは叙任のときに神に誓っているので、「しなければならない」性質のもの。
戦闘解約や地代といった生活的なものは領主と契約し、行動原理は神と契約。
騎士道は正しさを重んじる。

『武士』
武士は忠誠を領主に誓う。
領民の保護などは契約に含まれないが、経済的な理由や人道的なもので動くこともあり。
宗教の選択は自由。
武士道は自身の名誉や意地を重んじる。

などですね。




で、上記を読んだ後の私の考察なんですけれども

『騎士』
騎士はキリスト教徒なので、行動の道徳観や規律はキリスト教が原則。
騎士道で言う道徳的行いは『神に誓った』ものであるので、自分自身で道徳的な振る舞いを選んでいるわけではないんじゃないかなぁ、と思ってます。

つまり、善悪の判断と行いの責任を神に委ねてる状態なんじゃないでしょうか。

もちろん、騎士の全てがそうとは思わないし、それで悪い事だらけではないとも思いますよ。
宗教が与える影響って強いものがありますし、「神の前で悪事は働けない」と自分を律するための強い戒めになると思うんです。
だけど、騎士道における『正しくあれ。弱きを守れ』っていうのが適応されるのは、おそらくキリスト教徒だけに限るんじゃないかしら、と思ったりもしてます。
今の時代じゃあ、バカバカしい話だけども、突き詰めて言えば異教徒や思想の違う相手には「神」の名の下に聖戦や魔女狩りが勃発する危険性があるんですよねw
「神」の名の下であれば、異教徒狩りは非道ともいえる行いでも正当になってしまう。
彼らの正しい行いの下に行われる非道は非道として認識されない可能性もあるんじゃないかなぁ…なんて思ったり。

騎士でいうところの美徳っていうのはキリスト教同士における美徳であり、「神」に誓って正しきを守るために剣を取るのが騎士道なのかなあと思いました。



『武士』
武士は特定の宗教に属する必要はないみたいです。
忠誠を誓うのは神ではなく領主です。
なので、もしも領主が非道な命令を下した時には、本心では嫌でも従います。
(これが騎士だったらば神との誓いにかけて、断固拒否っていうのもできるはずです)
こういう部分を見てしまうと道徳的側面では騎士の方がとても立派に思えます。
ただ、先にも書いている通りに武士は神に忠誠を誓っているわけでは無いです。

善悪の判断と行いの責任は自分で背負っているのではないかなと思っています。

同じく何かに忠誠を誓うという行為でも、領主に忠誠を誓うというのは神に忠誠を誓うのとは違い『人間』という確かにそこにある生々しいリアルな存在に自分の全てをかけて誓うので、そこには自分自身に対する意地や責任がのしかかって来るんじゃないでしょうか。
なので、例え主人の命令だったとしても、どれだけ立派な大義名分があろうとも、周りが正義だと認識してくれていても、絶対に思想相容れない異端者が相手だったとしても、己が手を下した非道は決して正当化しないし、主人のせいにもせず己の業として背負うんじゃないかな。

武士道は自身の名誉や意地を重んじるそうですしね…
だから武士はやすやすと「神」の名を口にしないのではないでしょうか。

騎士が神に誓って正しきを守るのならば、武士は意地や誇り自分自身に掛けて主人に忠誠を誓うのかなと思いました。



武士の方がより人間くささがあるんじゃないでしょうかw
騎士が宗教戦士であるのに対して、武士は頑ななまでに『人間』だなぁというのが私の印象です。




で、ここから当家の黒執事夢のネタと絡めるんですけれどもw
まずうちのグレル夢主です。


グレル夢主は間違いなく武士道タイプです。
自分の誇りにかけて、主人に忠誠を誓う子です。
自分自身にかけて、自分自身に恥じない生き方を選びます。
主人に忠誠を誓い従順ではあるけれども、その内実は自分自身の事は自分自身で責任を持ち、絶対的な自我で己の全てを治める『己自身という唯一無二の君主』が居ます。
『内実に在る己自身という君主』に掛けて主人(雇い主たるシエルや、供物契約後は主神のグレル)に忠誠を誓います。


シエルも武士タイプでしょうね。
シエルは騎士と呼ぶにしては、壮絶です色々とw
神の為ではなく己の名誉や誇りに掛けて、女王の番犬として忠実に汚れ仕事を引き受ける姿なんて、騎士というよりは武士といえるのではないでしょうか。


そしてシエルの例で考えるとファントムハイヴ家の使用人たちも同じことが言えます。
スネークの場合は…どう…なのか分からないけれども、少なくとも田中さん、バルド、メイリン、フィニアンは武士的なんじゃないでしょうか。
彼らが戦う理由は正しさの為ではありませんからね。
主人であるシエルのため、自分たちの居場所のために汚れ仕事に手を染めます。


ミッドフォード兄妹は…正しきのために剣を取るタイプでしょうね。
ただ、私が思うにミッドフォード兄妹は騎士道と武士道のハイブリッドなんじゃないかとw

エドワードは誠実で生真面目で正しきを貴ぶ、まさに騎士な印象ですけれども、ガチガチの騎士というほどに大義名分や神を看板に建てて正義を論じる人では無さそうです。
かといって武士というほどに、己の名誉や誇りに拘るようにも見えない。
自分が掲げる正義は貫き通すけれども、もしも、その正義の中に少しでも疑問に思う何かを見つる事があったりした時には、きっと彼は都合の悪い事に目をつむったり正当化したり誰ぞのせいにしたりせず、己の過ちや一考に値する事だと認めるんじゃないでしょうかね。
騎士色の強い騎士と武士のハイブリッドなんじゃないでしょうかw

エリザベスの方はエドワードよりも、武士色の強い騎士と武士のハイブリッドだと思いますw
なんといってもエリザベスはシエルの婚約者です。
決して清く正しいとは言い難い裏社会の番犬たるシエルの為に剣を振るうのですから、これは騎士というよりは武士に近いものを私は感じました。
ただエリザベスの剣は良くも悪くも「とても純粋」なんだと思います。
「シエルを守りたい」ただその一心ですからね。
「騎士とはただ一つの絶対に守り抜くと決めたものを守りきるものだ」というような文を見かけた事がありまして、エリザベスの剣はまさにこれですよね。
あれだけ可愛いもの大好きのエリザベスがカンパニア号で「可愛くなくてもいい。それでシエルを守れるのなら」と言っていたし、それを実行していましたからね。
エリザベスは武士の心で騎士の剣を振るう子なのではないでしょうかw

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