03/12の日記

22:05
グレルについて考える
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■■〜当家グレルについての考察2〜■■
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前回にもグレルについてあれこれ自分の考察を述べたことがあります。
→ http://id18.fm-p.jp/455/reikd/index.php?module=viewdr&action=pdetail&stid=4&date=20140110&pw=

今回のグレル考察も、あくまで『当家でのグレル』についてです。
キャラクター解析ブックは持ってませんので違っていることもあると思われます。
というか当家オリジナルな部分がありますので、そこだけ読む前にご注意ください。





■グレルは、どうしてオネエになったんだろう
グレルは新人研修時代には既にオネエでしたよね。
では、グレルはいつごろからオネエ街道を歩み始めたのか・・・当家のグレルの過去を推察してみようと思います。

以前の記事で書いたことがありますが、当家のグレルは趣向や性癖は『乙女』ですが、彼の基盤、根本は『男』だと思うのですね。
口調や仕草は先天的なものではなくて、彼が意識して身につけたスキルであり、後天的なものであると前日記にて記述しました。
では、次に疑問に思うのは、

『基盤がしっかりと男である人物は、本当にオネエになり得るのか?』

というところです。
オネエになる男性は、大なり小なり生まれた時から自分が『女』であるという意識があると思うのですよ。
だから基盤は『女』でなければ、オネエになるのは相当無理があるんじゃないかなぁ。
だって、しっかり自分が男だと意識があるのならどうして女になろうと思うのか? というところですよね。
(服飾やアクセサリーなどのオシャレ関連のお仕事に就いている男性はオネエ化しやすいらしいですが・・・)

彼がオネエに開花するためにはどんな経緯があったのか・・・
まずはグレルについて(当家仕様グレル)現段階で分かっている事を洗い出してみます。





・女性的趣向
ウィリアムやセバスチャンなど色男が好き。
ドレスや化粧にこだわりがあったり。

・根本気質は男
当日記のグレル考察1にて記述。

・お洒落は好き。
センスもきっと良い。
付け睫毛の装着は上手だし、メイクの腕前も上級者なんじゃないかと。
ジャンル問わず審美眼は高いと思われる。

・綺麗なもの可愛いもの美しいものは好き
教団編で天の聖歌隊の少年達に「あら、可愛いじゃない」と言っているが、恐らく目の付け所は天の聖歌隊の『可愛い衣装』だったのでは? と推測。

・オネエ歴は最低でも100年くらい前から続いている。
死神ウィルの物語の頃には既にオネエでしたね。

・基本的に色男以外には素っ気ないが、女性に対しては更に冷めている。
まあ、オネエですしね・・・w
女に興味が無いので、それも仕方ないのかもしれませんが、グレルのその態度はどこか敵対視を感じ取れるのですよ。
自称乙女と言いつつもやはり自分の体は『男性』であるということに苛立ち、自分にないものを持っている『女性』というものを妬む気持ちもあるのでしょうか。
女しか成せない子を産むという大事な機能を放棄する『身勝手』さや『傲慢』が許せなかったから、だから切り裂きジャックとして同じ痛みを持つマダムに加担したんでしょうけど。
まあ、殺された娼婦たちにも堕胎手術をうけなければならない事情があったわけですが、きっとそれは当人にならなければ理解できない事情なのでグレルの目には『女というだけで男に求められ、その事に傲り身勝手な鼻持ちならない女』に映ったのかも。
・・・そこまで考えてみると、グレルは女性に対して冷たいのではなくて、
『女性』を前面に出して男に媚び甘え、不都合な物や気に入らない物を自らの手を直接汚そうとせずに排そうという、

『女特有のいやらしさ』

が嫌いなのかもしれない。
自ら傷つき汚れる覚悟も責任もない女が、男に媚ていいように扱うその姿が醜いと思うのかも。
そう思ってみると、グレルはタイプの男には色目使ったり甘え仕草もしますけど、手を汚すべき場面では逃げも隠れもせず自ら手を下します。
きっと、グレルは陰口とかも言わないタイプでしょう。
気に食わないならハッキリ本人に言えばいい、そういう感じだと思います。

マダムを殺した動機もそこが関係するのかもしれないですね。
マダムはグレルと同じく子を産みたくても産めないという共通の苦しみを抱えていました。
そして、子供を邪魔に扱う娼婦たちにどうしようもない怒りが爆発してしまうわけですね。
マダムは医者になれるくらいですから頭だっていいでしょう。(学問的な意味じゃなく、判断力的な意味で)
もっと他に自らがリスクを負わない方法だって考えついた事でしょう。
しかしマダムが取った行動は誰かを煽動して娼婦を殺すのではなく、自ら直接手を下し、返り血で汚れるという行動です。

きっとグレルが同じ境遇であれば、そうしたと思います。
グレルにとってマダムは他の女たちとは違う、『自ら汚れ、業を背負う覚悟のある女』だった。
そう思っていたのに、いざシエル達との対決では甥を殺すことができなかった。
それはグレルには『身内の血で汚れる覚悟も無い』くせに、他者(死神)を使って気に食わない相手を廃する『結局、他の女と一緒』だと映ったのかもしれない。
グレルにとっては裏切り行為だったんでしょうね。
「アタシは返り血で真っ赤に染まるアンタが好きだったのよ」というセリフとも繋げられそうですしねwww

ま、グレルは元々が男性なので『女特有のいやらしさ』というのが薄いのは当たり前と言えば当たり前ですがねw





・・・と、現段階でぱっと思いつくグレルの事はこんなところです。





■ここから考えられる彼の過去を考えてみます
まず、最初に思ったことは・・・

『実は100年前までは、心も男の自覚があったんじゃないのか?』

という疑惑です。
100年前の研修時代からオネエ口調ではありましたが、髪はショートで性格は今よりも大分男らしいです。
若さ故の攻撃性と勢いというのもあったかもしれませんが、それにしたって今のグレルよりも男らしい言動が目立っていたように思います。
彼の態度が今のグレルへと変化していく大きな切り替えポイント・・・それは、

『物語ラストでウィリアムにコテンパされた所』

ではないでしょうか。
グレルは自分の戦闘力・・・『力』に絶対の自信と誇りを持っていた。
『力』というのは男にとってステータスでもあり、男性の象徴の一つでもあるはずです。
けれど、その自信はウィリアムによって叩き折られた。
その事によってドM・・・ゴホン、ゲフン! 『女性』精神が本格的に開花したのかもしれない?
だからそれ以前のグレルは本当はオネエを装っていただけなのかもしれないです。
100%男の意識があったかどうかはともかく、まだ完全には乙女覚醒はしていなかったんじゃないかなぁ。
徐々にオネエが定着してきてはいたでしょうけれど、当時はまだ半分くらいは『男』だったと思うのですよ。

となるとです。
オネエを装わなければならない理由ってなんだろう・・・
他の項目のこともひっくるめて考えると、一つの可能性が浮上してきました。

『グレルは女関係で嫌な経験をしたことがあるのでは?』

です。
オネエなグレルからは想像もつかないですよねwww
でも、当家グレルは基盤が男で、100年以上前は男の自覚があった可能性があるのです。
グレルの容姿はきっとお化粧なんかしなくたって美形なことでしょう。
綺麗な赤い髪に白い肌に整った容姿で、その上強くて・・・となるとやっぱ、彼はオネエ抜きにしても目立つ存在ですよね。
さぞや女にモテたことでしょうw
モテてモテて、そして群がってくる女の『いやらしい』面が見えてしまったとしたら・・・?

それは例えば、グレルの前では可愛い子しているけど、裏に回れば他のライバルを蹴落とすために陰口を叩いてありもしない噂を流すというやり口を知ってしまったからかもしれない。
もしかしたら、グレルを恋人にすることで『女としての格』が上がるという、ステータスの一部としているような言動に気づいたからかもしれない。
って考えると、グレルは相当女運が無かったってことになっちゃいますねw

とにかく、何らかの『女に対して嫌気がさす』経験をしてしまったのではないでしょうか?
女性という生き物に煩わしさを覚え・・・それと同時に自身の『男』性も嫌になったのかもしれないですね。
姦しく自分勝手で他力本願な『女』なんかにまとわりつかれる、自身の『男』性。
そこから解放されるにはどうしたらいいか。
そう考えたとき、答えは皮肉にも煩わしいと思っていた『女』になる事に辿り着いた。
もちろんグレルの性格ですから、キッパリ言ったりもしたでしょうけれど。
でも後後の予防策としても使える手だったんじゃないかな。
元々、お洒落好きだしセンスも良いし、ジャンル問わず美しいものは好きだし。
だから女装することも容易で、すぐに馴染めてしまったんじゃないかな・・・
そうしているうちに徐々に徐々にオネエ化が進んでいって、極めつけが死神派遣協会の最終試験でウィリアムに負けた事。
そして気づいたら見事に乙女覚醒してしまった。





きっと、うちのグレルはそんな感じにオネエになったんじゃないかと、考えましたwww



ちなみに、私個人は娼婦について『身勝手』だとか『子供を邪魔に思ってる』だとか悪いイメージには考えていません。
もちろん、私にはそういう経験はないのでお前に娼婦の何が分かるのか?と言われたら「わかりませんごめんなさい」としか答えられませんけれど。
でも彼女らは好きで男を客にとっている訳ではないでしょうから。
もっとまともな職業につけるならば、そっちを選んでいるはずです。
彼女たちだって好きこのんで男性に媚びて、子供が出来たら堕胎したわけではないでしょう。
時には生理的に嫌悪感を抱くような客だって居たはず。
それでも、そうしなければ生活していけない・・・他にどうしようもない。
そういう状況なんではないでしょうかね・・・時代背景的にも。
正直言うと、ジャックザリッパー編では私は主要登場人物たちよりも殺された娼婦たちに感情移入していました。
この人たちは日々を乗り切るためにどれだけの汚泥をすするような屈辱を乗り越えなければならなかったのだろうか、と。
当時では、望まぬ妊娠を避ける処置なんてしなかっただろうし病気とも常に隣り合わせ。
貧民層に居るくらいだから、体を売る職業だけど収入は最低ランクだったはず。
その日暮らし同然であろう娼婦たちの堕胎は『父親が誰なのか分からないから』という問題以前に、
子供を養える余裕がなかったんですよね。

だけど、そんな貧民層の事情なんて、
胎児を子宮ごと失った上流階級貴婦人や、問題児な死神オネエに深く理解できたかどうか。

普通はちょっと考えればわかることなんですけれど、それは『一般市民』の『人間』だから察せられる事なのかもしれないですし。
とはいえ私は貴族でもなければ死神でもありませんので彼らの思考回路もわかりません。
全ては憶測です。

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