メビウスの輪

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朝比奈家の怪異接触体質について詳細説明。
思いついたので書いてみただけですw

読んでも読まなくても物語に支障はありません。












■怪異接触しやすいのは、実は代々そういう血筋だから。
朝比奈の家系(特に女)はそういう人外の存在に敏感だったり神通力に似た能力を持っていたりする。

■朝比奈家の開祖は600年ほど昔に遡り、とある難民一族を一地方の領主が迎え入れたのが始まり。
その難民一族というのが皆不思議な能力を持ち合わせていたため領主が気に入ったので家臣として召抱えた。
朝比奈の姓名はその時に賜った名前であり、それ以前には、はっきりと決まった姓名は持っていなかった。
しかし彼らを総称する呼称は「みはしら(御柱、三柱、神柱の訛り)」「ひとはしら(人柱)」「めはしら(女柱)」「はしら」・・・など、『柱』に共通するものがあった。

■元々はとある奥まった山の麓に住む三つの集落の出身者。
数年に一度、山神に供物として生贄を差し出す代わりに村の繁栄を約束されていた。
山神への生贄として3つの村からそれぞれ一人ずつ選出する風習があり、生贄は最初は普通の人間であったが徐々に山神からの要求は厳選されたものになっていき、最終的には常人にはない所謂『霊能力』を持ち合わせる生贄を差し出すようになった。
また、山神は男神であったため生贄は女性が好まれた。

そのため、3つの村から霊能力を持つ人間を厳選し、霊力の影響を受ける山神に近い土地に移して彼らを婚姻させた。
そしてより能力の濃い子供を作るようになった。
近親婚をあまり繰り返さぬうちに定期的に村の方から選出した(または外部から迷い込んできた)人間を血縁に取り入れながら神への生贄の一族・・・『人柱』の一族を作り上げた。
柱の一族は、山神や村人たちから男児よりも女児の誕生を一層望まれていた事情もあり、女系の一族だった。
遺伝というのは通常母方が色濃く継がれていくため、母体となる女は特に厳選に厳選された。

しかし、当然といえば当然であるが『柱』の一族はその状況をいつまでも甘受しているわけはなく、一定以上の強さを持つ能力者が数名生まれた時代に脱走の計画が練られた。
その時の脱走を計画から実行までを手がけた一族の女長老は歴代で一番濃い能力を持っていてその証として瞳の色が金色に近い琥珀色をしていた。(玲の従姉妹である乙瀬の瞳が金琥珀色なのは能力が高い証であり、先祖返りでもある)
村人の追跡は言うまでもなく、山神からの追跡すらも振り切った強者霊能力な一族。

■600年の間に一般人との混血がどんどん進んでいったため能力はだいぶ薄れているがまだ片鱗は残っているし、時折先祖返りする能力者もいる・・・と、死神たちの間では言われているが・・・
実は能力が薄まったわけではない。
長年を外界で過ごすようになって、柱の一族は能力を潜在奥深くに眠らせるようになった。
だから能力が薄れたわけではない。
一度力の引き出し方を覚えれば、かつての柱の一族のように異能力を駆使することができるようになる。

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