一次創作小説

□世界観設定
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■ドラゴンについて
地上最強の生物で知能が高く寿命は非常に長い。脅威の治癒力を持っている。
人語を理解できるが、話すことはできない。
鱗は鋼鉄よりも硬くて、とても軽い。大体の種族の竜鱗には火に対しての耐性もあり、ドラゴンナイトはそれを武具として加工している。
ドラゴンはプライドの高い生き物で、人間と共生することはまず無いが自身が認めた唯一人のドラゴンナイトとは生涯を共に歩む。

ドラゴンが自身の心に何か欠落を感じたとき、それを補ってくれる存在として相棒を選ぶ。その際、相棒に選ぶのが人間であった場合にドラゴンナイトが誕生したりする。
相棒は必ずしも人間でなくてはならないというわけではない。
心に欠落を感じるドラゴンは少なくない。それが肥大化して深刻な飢餓(心の病)に掛かり、長い間そのままでいるとドラゴンはやがて身体の端から腐りはじめ死に至る。
その屍骸は完全に骨が大地に還るまで猛毒の気体を散布し続け、周辺の約十数kmに甚大な被害をもたらす。
ドラゴンの毒を受けた地域は数百年は草木が枯れ水は毒と化した荒地になる。この荒地をダークランドと呼ぶ。
しかし、大抵はそこまで心を飢えさせることはなく、自身で何とか乗り切る。

相棒が何かの理由で死んでしまうと心の欠落を補う存在が消えるため、放置していればそのうち死んでしまうこともある。
相棒を選び、契約を交わすと年をとらなくなり、治癒力や全体的な能力が増す。だが不死ではない。
幼竜の時期に相棒を選んでしまった場合は一定の年齢に達するまで成長する。(固体差がある)
「契約」と一般に言うが、儀式などは一切必要なく、ただドラゴンが己の血を相手に飲ませるだけで成立してしまう。
それゆえドラゴンの血の採取を目的とする人間が多数居るが、人間が作る普通の武器程度ではドラゴンに傷を負わせることは難しいし、例えそれでドラゴンナイト同様の能力を手にしてもドラゴンが認めたわけではないため、騎乗することは叶わない。

ちなみにドラゴンは総じて光物が好き。


■ドラゴンナイトについて
ドラゴンの背に乗る事が許される存在。ドラゴンの主人・・・というよりも相棒。
一人のドラゴンナイトにつき一匹のドラゴンを相棒とする。
一度に数匹のドラゴンを連れることはできない。

ドラゴンに相棒と認め選ばれて契約を交わせばドラゴンナイトになるための第一資格を得る。
正規ドラゴンナイトになるには、竜騎士ギルドの試験に受からなくてはならない。
しかし、正規ではなくてもドラゴンに乗る事もできるし身体もドラゴン同様に年老いることはなくなる。不死ではない。
身体能力も飛躍向上し、治癒力もドラゴン同様になる。相棒のドラゴンによってナイトにも特性がつく。
ドラゴンの言葉を理解できるようになる。
何かの理由でドラゴンが死んでしまった場合、そのドラゴンと交わしていた契約は切れ、身体は普通の人間にもどる。
うまく次の相棒となるドラゴンと巡りあえればまたドラゴンナイトになることも可能。
幼い時に契約を交わした場合、ドラゴンと同じように一定年齢に達するまで成長する。(個人差がある)

武具はドラゴンの鱗や爪、牙を加工して作るが、正規ドラゴンナイトに認定されていないと作れない。
武具の作成はドラゴンナイトのギルドが行っている。

ドラゴンナイトになった後は、その行動は自由。戦闘能力が高いため、国の騎士団に仕える者や、傭兵になる者など、戦闘に携わることが多い。
中には放浪の旅に興じる者や、どこへも行かず己の故郷で普通に暮らす者、契約は交わしたが正規ドラゴンナイトにはなっていないという者もいる。
また、ドラゴンナイトの役割というものも決まっていない。強いて言えばドラゴンの心を支え、ダークランド化を未然に防ぐという存在だ。


■竜騎士ギルドと試験について
ドラゴンナイトととして正規に認めてもらうには、竜騎士ギルドの試験に受かる事。
試験が存在する理由は、各国が有事の際にドラゴンナイトの力を借りるための参考資料と名簿を作るためである。それと引き換えに各国がギルドに金銭援助をしている。
国や要人が名簿をみて個人的に雇うので、ドラゴンナイト同士が戦場でぶつかりあうこともある。
ギルドはどの国に属すこともなく、中立地点に存在する。

試験に受かり、正規ドラゴンナイトになれば竜騎士ギルドから各国の援助金をもらえる。
試験はドラゴンに選ばれていてもいなくても受けることは可能。ただ、ドラゴンに選ばれていれば格段に試験は楽になるというだけのこと。
試験は5年に1回行われる。受験資格は特にない。受けたい者が受けに来るだけで良い。
ただし、死の可能性が非常に高いため、受験者は自然と腕に覚えのある人間だけに絞られていく。

試験の内容は
・一次試験:実技(勝ち抜き試合上位10人まで。あくまで試合なので殺し合いではない)
・二次試験:筆記(一定得点を満たすこと)
・最終試験:ドラゴン探し。
ドラゴン探しが最大の難関。竜騎士試験で命を落とすというのは、この最終試験のこと。
ドラゴンを見つけるまでの工程で死ぬ事もあるし、ドラゴンを見つけても認められなければ攻撃される事も少なくない。
最終試験に期限はなく、何年何十年かかろうともドラゴンを連れてギルドに戻って来られればそれで合格になる。
ただし、受験票のナンバープレートを無くすと合格にはならない。もう一度実技と筆記をうけてもらうことになる。
受験者は毎回数百人以上あつまるが、そこから年内に合格する人間は大抵おらず、受験者は殆どが死んでいる。

ドラゴンの強さはランク付けられていて、ランクが高いほど契約は難しい。
10年に一人ドラゴンナイトが誕生すれば大快挙。
1世紀の間にドラゴンナイトが5人もいれば多いほう。
かならずどの時代でもギルドマスターに一人はドラゴンナイトが居なければならないので、マスターは戦場や旅には行かずギルドのデスクワークに専念。
レア種のドラゴンと契約すると、ギルドからの援助(主に武具製作、修理に関して無料)が受けられる。かわりに、そのドラゴンの生態調査に協力を求められる。
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