無双orochi2夢小説

□■赤鬼さんと一緒(5)
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すごく・・・大きいです。













大きくて逞しくて熱い感触がすぐ背後に感じる。

玲にはただ身を固くして事の成り行きが過ぎるのを待つしか術がなかった。










「赤鬼さんと一緒」

〜 orochi2トリップシリーズ5〜












「ここで、良いのか?」

すぐ頭上から酒呑童子の低い声と吐息が掛かる。

「・・・うん、そこ」

酒呑童子の手が目的の場所に向けて滑っていく。
目的の場所に到達したソレをぐっと奥に押し込める。

「うまく収まったようだな」










と、ここまで来ておいてなんだが。
勘違いがあるといけないので説明しておこう。
玲と酒呑童子は皆が想像するような、やらしい事は一切していない。
このたび、妖蛇討伐軍の人数が増えて陣営の増設にともない、飲店も拡張することになったのだ。
なので勝手場の調理器具や食器、食材の量も増えて棚や倉庫の整理が必要になった。
棚の整理をしていてた玲は少し困っていた。
彼女の小柄な体格では不便なこともある・・・例えば、棚の上段などの物を取ったり置いたりする時に手が届かない、とか。
そして、当にその時の彼女がそういう状態だった。
踏み台が見つからず、仕方なし似爪先立ちで整理棚の一番上段に木箱を積もうと奮闘していた。

毎日のように通いつめている酒呑童子が、あまりに危なっかしい足取りの玲を見かねて背後から木箱を棚に押し上げて入れてやったのが次第だった。
前々から分かっていたことだが、こう、今のように身体が密着するほどの間近で見ると、あらためて思う。


すごく・・・大きいです。(酒呑童子の身体が)
大きくて逞しくて熱い感触がすぐ背後に感じる。(酒呑童子のガチムチ筋肉すげえ)
玲にはただ身を固くして事の成り行きが過ぎるのを待つしか術がなかった。(棚と酒呑童子のマッチョな身体に挟まれて身動きできない)


やらしいことなんて何もなかったんや。











仕事が一段落した玲は額の汗を拭いながら破顔一笑。

「助かったよ。ありがとう。やっぱデカイって便利だね!」

喜んでいいのかどうなのか、微妙な褒め言葉に酒呑童子は苦笑する。

「私を便利扱いする人間の娘は、玲くらいなものだろうな」

「ん? そう? まあいいじゃない。悪い意味じゃないよ」

「ふ・・・そうか」

玲はふと思いついたように「あ」と声を上げる。
それからニヤっと笑ってこう言う。

「折角だから残りの作業も手伝って欲しいなぁ・・・後に残ってるのって重たいものが多くて。
手伝ってくれたら今日の夕飯でいいことあるかもよ? お酒が無料とか・・・」

「ほう? なかなか心惹かれるな。
・・・だが礼をするならば、今晩の酌をしてくれぬか?」

「おやすい御用で!」

「今日一番の楽しみだ」







そのやりとりを見ていた一部の酒呑童子×玲ウォッチャーが「今夜は祭りだぜ!」っとテンションを上げたのは言うまでも無かった。











---<反省>---
つまり、酒呑童子って大きいよね。
っていう事です。
 

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