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□雪の結晶
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今日は稀に見る吹雪で、
しかも猛がつくほどの猛吹雪だった。
電車もバスもほぼ使えない状態で
約束の時間に間に合わないと思い
途中から走って赤司君の家に行くことにした。
「雪だらけじゃないかテツヤ?」
開口一番にそう言われた。
赤司君は僕を見るとクスっと笑って
雪を払ってくれた。
「赤司君に会いたかったので急いで来たんです」
「そんなに急がなくても僕は逃げないよ」
「でも、少しでも長く一緒に居たくて・・・」
「テツヤは可愛いな」
よしよしと頭を撫でられる。
「さぁ、寒いから入って」
「お邪魔します」