ポーカーフェイス
□屋上
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「悠太、さっきはありがと。
ほんと助かった」
「いや、困ってるみたいだったし、つい言っちゃっただけだよ」
ふっと笑う勇太は大人びている。
昔はなかった新しい魅力というのが見つかると嬉しくなるような気がしていた。
宝物を見つけたような気持ちになる。
「あ、悠太くん、夕くん、屋上でお昼、食べませんか?」
お弁当箱を下げた春が笑いかけてきた。
男の子って絶対見えないな。
すごく可愛いし(笑)
「すぐに祐希くんと要くんも呼んできますね。
先に行っててください」
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