□もう、さよならってこと
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「ごめんなさい。俺が悪いのに振り回してさ…」

何が?意味が分からない。
冗談はよせと言ってみたが、冗談抜きの
本気な目で見つめられた。
本人は本気でも自分がついていけない。
何が言いたいんだ…。
いつも流されてそのまま…。
いつもそれの繰り返し…。

何で?
自分では物足りない?
自分ではあなたの寂しさを埋められない?

自分には届かない存在?

「スコール、ごめん…。俺がしっかりしていれば
お前を捨てなくても良かったのに、俺の力不足だ」

その言葉にスコールは首を振った。

「謝らなくていい。それに、俺がいつあんたに
力不足だって言ったんだ?」

俺の方があんたより力不足だ。あんたはそれを分かってない。
「分かってない」
「え?」

そう、あんたは分かってない。俺が前から好きだったって、今も変わらず好きだって…。

好きになってくれて有り難う。
どうせあんたは一度決めたらもう変えないだろうから、
俺は言うよ。

「今も変わらず、嫌、い、でした…」
「そうか、俺も…だな」




―さようなら…、有り難う俺の愛しい人。
今も変わらず、あなたが好きです。












--end.-




 
 

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