□独りは嫌だ…
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「なぁ、スコール…。お前、この世界に何しに来たわけ?
ろくに敵も倒してねぇしよ、ホントお前にはガッカリだよ…」

「…ば、バッツ?」

「おい、バッツ!お前誰と話してんだよ。
独り言は止めろよ?気味悪ぃし」

「……!!」

さっきから、何言ってるんだ。俺には全く分からない。
理解したくない。止めてくれ、俺を一人にしないで…、くれ。

「あ、そうだったなー。んじゃあ、行くか!」

そう言ってから、バッツの背中が遠くなる。追い掛けたい。
逃げないでくれ!

「ま、待ってくれ!」

行くな、行くな、行くな、行くな…!!
もう、見失いたくないんだ…。

「はっ…!…ここは…。」

周りを見渡すと真っ暗だった。暗くて、スコールは不安に駆られた。

バッツ!ジタン!

自分の周りには確かに居たはずの二人が居なくなっていて、更なる不安に駆られた。

クライ。イナイ。

一人は嫌だ…。

寂しさと、恐怖感の余りスコールは癇癪を上げ泣き出した。

「…っう、うっ、うぅ、ひうっ」



       

         
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