小説置き場

□緋×永遠×笑顔
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「パイロー!」

俺が名を呼んだ黒髪の少年は
川辺の石に座って流れる水を眺めていた

どうやら俺が呼んだ事に気づいていない


よし、それなら…っ!


俺は忍び足でパイロに近づく
あと少し…もう手をのばせば届く距離…

「クラピカ、何してるの?」

だった。

「えっへへぇ…ばれてた?」
「ずっと気づいてたよ」
「げ、まじかよ」
「うん」

パイロは可愛らしい笑顔をむけてきた

俺はパイロの隣に腰を下ろした

「お前の笑顔って太陽みたいだよな」
「ふふ、何言ってるの」
「輝いてるなあって…思って」
「そんなの言ったらクラピカもだよ」
「へ?俺も」

「うん!僕、クラピカの笑顔好きだなあ」

きゅんときた…
またあの太陽みたいな笑顔で言って来るから…

「っんだよ…」
「ふふ、クラピカ照れた?」
「照れてないもーんだ」

俺は急に恥ずかしくなって
パイロの顔から目を逸らし川の流れをなんとなく見つめていた


一時の沈黙が流れた
川のせせらぎだけが聞こえた

「クラピカ緋の目になってるよ」
「・・・へ?」
「どうしたの?大丈夫?」
「え、あぁ…うん。」

なんでだろう。
なんで、今緋の目なんかに…

「落ち着いて、クラピカ」
「ん…」

何回か瞬きを繰り返す

「うん、もう戻ってるよ」
「そっか良かった」


「クラピカは緋の目も綺麗だね」
「…それ、お前いっつも言ってる」
「はは、そうだっけ?」


コイツだ…パイロのせいだ
パイロが…

パイロが俺とこうやって仲良くしてくれるのもいつまでなのか

そんな不安に駆られて
考え込んで悲しくなって興奮していつの間にか緋の目になってるんだ、多分


「クラピカー!パイロくーん!」

遠くの方で聞き覚えのある女の人の声が聞こえた

「おやつが出来たわよー!」

俺のお母さんだ。

「行こうぜ、パイロ」
「うん!今日のおやつ…なんだろうね」
「んー、分かんない」

俺はパイロの手を握るとパイロと並んで家まで走りだした。
パイロもそんなにおやつが楽しみなのかさっきより笑っていた…


うん。大丈夫
コイツが…パイロが俺の横から居なくなるなんてありえない。

だよな、パイロ!―――


―――それに返事をするかのようにパイロは俺をちらっと見て笑ってくれた。



-END-

〜あとがき〜
皆様、お久しぶりです><
丸1ヶ月触ってなかったのですね…

映画を見たりアニメではヨークシン編が終わったりと色々クラピカを見ているうちに
本当にクラピカには幸せになってもらいたいものだと思って
そう思うと勝手に過去の2人を書いてしまいました。

やはり駄文ですみません


20120208


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