恋捜Novel
□いじめっ子君と私
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食後の後片づけを済ませ、洗濯物を干していると、
何か奥さんみた〜いと頬が緩む。
穂積「プッ…考えてる事顔に出過ぎ…っ」
ソファに座っている室長を、バッ!っと見ると、クスクスと笑って私を見ている。
翼「なっ、なっ、何をですかっ?!
何も考えてないですよっ!!
ってゆーかっ!
勝手に見ないでくださいーっ!」
恥ずかしくて、持っていた洗濯物を室長にバサッと振った。
穂積「へぇ、
じゃあ、俺はひたすらこの野球中継を見て、終わった後もスポーツニュースの野球を見て、テレビを見たまま疲れてソファで寝てもいいんだな?」
"" ゔぅ…
いじわるだ…
ドS過ぎる…っ ""
翼「っ…やだっ!!」
私は洗濯物を置いて室長の首に腕を回した。
穂積「フッ…
可愛い奴め。
最初から素直になっとけばいいんだよ。
家事ばっかして俺をほっといた罰だ。」
"" ええっ…そこなの…? ""
けったいだなぁ…
って事を言われても、私の背中に腕を回して、大きな手で優しく頭を撫でられると、
そんな事はいいやっ…
と全てを許せてしまう。
穂積「…で…?
どんな風に罪を償うんだ?」
翼「えっ?」
"" …なんの罪だろう……""
言ってる事は暴君だが、とりあえず室長の唇に、チュッ!とキスを落とした。
穂積「…そして?」
翼「え…?
…完結しておりますが…」
穂積「てめぇ、
こんくらいで俺の気が済むわけねぇだろーがっ!
こいつめっ!」
翼「キャ〜〜っ!
待って待って!
洗濯物が…っ」
ピタッと室長の動きが止まる
翼「あん?
この期に及んで洗濯物だと…?
…二倍だ…」
"" 何が二倍…?!""