恋捜Novel

□いじめっ子君と私
2ページ/6ページ



食後の後片づけを済ませ、洗濯物を干していると、
何か奥さんみた〜いと頬が緩む。



穂積「プッ…考えてる事顔に出過ぎ…っ」


ソファに座っている室長を、バッ!っと見ると、クスクスと笑って私を見ている。


翼「なっ、なっ、何をですかっ?!
何も考えてないですよっ!!

ってゆーかっ!
勝手に見ないでくださいーっ!」


恥ずかしくて、持っていた洗濯物を室長にバサッと振った。


穂積「へぇ、
じゃあ、俺はひたすらこの野球中継を見て、終わった後もスポーツニュースの野球を見て、テレビを見たまま疲れてソファで寝てもいいんだな?」


"" ゔぅ…
いじわるだ…
ドS過ぎる…っ ""



翼「っ…やだっ!!」

私は洗濯物を置いて室長の首に腕を回した。


穂積「フッ…

可愛い奴め。
最初から素直になっとけばいいんだよ。
家事ばっかして俺をほっといた罰だ。」


"" ええっ…そこなの…? ""



けったいだなぁ…
って事を言われても、私の背中に腕を回して、大きな手で優しく頭を撫でられると、

そんな事はいいやっ…

と全てを許せてしまう。



穂積「…で…?
どんな風に罪を償うんだ?」


翼「えっ?」


"" …なんの罪だろう……""


言ってる事は暴君だが、とりあえず室長の唇に、チュッ!とキスを落とした。



穂積「…そして?」


翼「え…?
…完結しておりますが…」


穂積「てめぇ、
こんくらいで俺の気が済むわけねぇだろーがっ!
こいつめっ!」


翼「キャ〜〜っ!
待って待って!
洗濯物が…っ」


ピタッと室長の動きが止まる


翼「あん?

この期に及んで洗濯物だと…?

…二倍だ…」


"" 何が二倍…?!""
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ