恋捜Novel
□Hard to say…
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「あのっ‼穂積さん!」
穂積「はい…」
警視庁の会議室から特別捜査室へと戻る人けのない静まりかえった長い廊下の途中、彼はスーツのポケットに手を入れたまま肩で振り返った。
長めの髪が目にかかり午後の日差しが、色素の薄い髪をより一層柔らかく魅せていた。
婦警「あ、あの…、突然すみません!
えと、、警視庁に配属されて、初めて穂積さんを見た時からずっと好きでしたっ!
あの…その…よければ、お友達からでもいいんで、付き合っていただけませんか⁉ 」
両手に薄いファイルを抱きしめる様に抱えて、下を向きギュッと目を閉じている。
"…これじゃ、傍から見たら俺が説教してるみたいだな"
穂積「あらやだ、アタシ女と付き合うつもり無いのよね。
コレ結構有名な話よ?
聞いた事ない?」
オカマキャラを公言してしまうのは墓穴を掘る事にもなるのだが、こういう時にはなかなか使える便利なキャラだ。