王子様と執事
□Claude to love
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(( ヒロイン side ))
ウィル王子の部屋から出て、部屋に戻り顔を洗い、一息つく。
"" 直ぐにって言ってたけど…
レッスンっていつから始まるんだろ…
どんな事するのかな…""
少し不安に思いながらも、このまま部屋で待ってていい物なのかと、部屋の中を無駄にうろついてみる。
"コンコンっ…!"
ノックの音に少しドキッとしてドアを開けた。
ユナ「はーい…」
ドアを開けると相変わらずパリッとしたスーツを着たクロードさんがそこに居た。
クロード「ユナ様、お茶会の件、引き受けて頂きありがとうございます。」
ユナ「あ、いえ…お世話になっていますし…大丈夫です。」
クロード「いいえ、大丈夫ではございません。」
ユナ「はい…?」
クロード「今回の集まりはただの、お茶を飲む会ではございません。
スペンサー家に深く繋がりのある方々が集まり、次期国王の婚約者がどの位品格、教養がおありか、王妃に相応しいかどうかを見定められる為の会にございます。」
ユナ「……はあ。」
クロード「失礼ながらユナ様は、今の所どの項目も満して居りませんので、これから本番までの5日間、"しっっかり" 特訓させて頂きますので、どうぞ弱音を吐きません様、心しておいで下さい」
ううぅ…っ…!
なんか凄い威圧なんですけど……
ユナ「は…はい…
よろしくお願いします…」
クロード「では、まもなく昼食のお時間ですが、何せ時間が限られておりますので、今日からお食事中は全て、テーブルマナーのレッスンを兼用させて頂きます。」
ユナ「は…はあ…。」
クロード「それでは、ダイニングでお待ちしております。」
" パタンっ…"
こっ…これは…思ったより責任重大だ…!
どうしよう!
あと5日…って…
大丈夫なのか…な?
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