雷光の錬金術師
□第一話
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本日晴天。
東方司令部ーーー
ハボックは大佐の妙にニヤニヤしている顔を不思議に思った。
「中尉ー、大佐妙に機嫌良くないっすか?」
「あぁ、そうね。今日が待ちに待った日だからじゃないかしら?」
「待ちに待った?あーそういや、今日一人ココに入隊すんだっけか。中佐でしたっけ?どんなヤツなんだろうなー。」
「そういうこと。さ、ハボック少尉無駄口叩く暇があったらこの書類お願いね。」
そう言って、ハボックの机に追加の書類を置いていく。
書類嫌いな、ハボックは泣きながらたまたま、執務室にやって来たフュリーに助けを求めるも、あしらわれる。
「それから大佐。いいかげん仕事して頂けませんか。」
「中尉、残念だが、今日は仕事をする気分ではないんだ。」
少し古ぼけた写真を見ながら中尉に答える。
「お言葉ですが、気分で仕事をしないで頂けますか?」
チャキーーー
その後、大佐の執務室には銃声が響いたとか…
その頃、東方司令部廊下ーーー
やばい…私迷った?何でこんなに広いのよっ。あ〜もう!あ、人発見。
『あ、すみません。マスタング大佐の執務室はどこでしょうか?』
「はい、ここをま…///// ゴホン、失礼致しました。ここを真っすぐ進めば直ぐお分かりになるかと思います。失礼ですが…」
『ありがとうございます!あ、今日付けで東方司令部に配属になりました、ミシェル・ウェルコットと申します。地位は中佐です。どうぞ、よろしく!』
ミシェルは、はにかんで敬礼をしてみる。
憲兵は、思わず顔を赤らめながら敬礼を返す。
「はっ!し、失礼いたしました!中佐とは知らずにご無礼を!」
『いえ、気にしないで下さい。では。』
ミシェルは、マスタング大佐の執務室へ向かう。
か、可愛い…。
先程の憲兵は、しばらくその場に立ち尽くして余韻に浸っていた。