Short

□あなただから
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双熾は朝に目が覚めると頭が痛いような気がした。

たが、凛々蝶のSSとして、仕事を放棄するわけにはいかないので、少し重い身体を動かした。







「…ー凛々蝶様、おはようございます。凛々蝶様は今日もお美しいですね。まるで、「もう、いい!!今日も朝からご苦労なことだな。………おはようございます。」



いつもの悪態をつく凛々蝶。


頭痛が酷いが、

凛々蝶様に気づかれないようにしなければ…、

と双熾は笑顔の仮面を被る。







「凛々蝶様。今日はラウンジで朝食をおとりになられますか?」

「ふんっ、そうすることにしようか。」


流石は双熾、
凛々蝶には気づかれてはいない。


ラウンジに着き、凛々蝶の朝食後、学校に送りに行った。








学校に無事に着き、双熾は妖館へと向かう。

朝よりも頭痛が酷いようだが、もとより自分の体調の事など眼中にないため、双熾は気にしていないようだった。











妖館に着き、ラウンジに戻ると双熾は残夏に呼び止められた。


「そうたぁーん!おかえりー☆」

「はい、ただいま帰りました。どうかなされたのですか?夏目さん。」



笑顔で問う双熾に残夏は


「そうたん、今日体調悪いでしょ?…ちょっとした瞬間に頭を抑えていたから、頭痛かな?はいこれ薬だよ〜☆」


「…どうして分かったのですか…、ありがとうございます。」




も〜そうたん、ちゃんと薬飲まなきゃだめだよ?

と残夏は言った。




気がついたのはあなただから

(早く飲んでよくなってね〜☆)
(はい、わざわざありがとうございます、夏目さん)
(…いいよ、僕はおせっかいなお兄さんだからね♪)


fin.




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