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□甘い誘惑
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今日も終わりだな、
なんて思いながら風呂上がりの濡れた髪をガシガシと拭く。
俺はいつも無造作に拭くだけで、ドライヤーなんて面倒なものはしたことがない。
まぁ、几帳面な凛々蝶に会ったら、
ちゃんと乾かせ
と怒られるが…
飲み物でも買おうか
と自動販売機があるところまで歩く。
お茶を買って自答販売機のところにあるソファーに座って飲んでいたら、残夏がこっちに向かってきた。
風呂上がりらしい
少し火照った顔に、
ポタポタと水が滴り落ちる艶めかしい長い髪…
「レンレーン?どうしたのさ?」
そんな姿で俺の名前を呼んでいる残夏の色気に硬直してしまった
ヤバい…
自分でも顔がどんどん赤くなっていくのが分かった
「本当にどうしたの?顔ちょっと赤いよ〜?」
いやいや残夏さん、
それはお前のせいでもあると思うんだけど…
「ざんげ〜、髪乾かせよ〜?」
なんてごまかしてみるけど、
今の残夏を見ると顔色を元に戻すなんて無理だろ。
やっぱエロいなぁ…はぁ…
「え〜、別に大丈夫だよ。」
このまま言っても残夏は髪を拭きそうにないから、タオルを掴んで、残夏の髪を拭いてみた。
「ん、ふふっ、レンレ〜ン。ありがとー♪」
拭き終わっても、俺の顔は元に戻りそうにない。
それに今は、髪を拭いた後だから、残夏の顔と近い…
別にいいよな?
俺は、残夏にキスをした。
キスをしながら残夏の少し濡れた髪をいじる。
「ちょっとっ、んっ、ふぁ…、んぁ…、…レンレンっ」
真っ赤になって、へたりと座り込んだ残夏を姫抱きにして部屋まで運んだ。
君の甘い誘惑
(残夏、風呂上がり外に出るなよ)
(ん?…どうして?)
(……エロいから…)
(ええっ////)
fin.