Short

□甘い誘惑
1ページ/1ページ





今日も終わりだな、



なんて思いながら風呂上がりの濡れた髪をガシガシと拭く。


俺はいつも無造作に拭くだけで、ドライヤーなんて面倒なものはしたことがない。



まぁ、几帳面な凛々蝶に会ったら、

ちゃんと乾かせ

と怒られるが…







飲み物でも買おうか

と自動販売機があるところまで歩く。


お茶を買って自答販売機のところにあるソファーに座って飲んでいたら、残夏がこっちに向かってきた。





風呂上がりらしい

少し火照った顔に、
ポタポタと水が滴り落ちる艶めかしい長い髪…


「レンレーン?どうしたのさ?」


そんな姿で俺の名前を呼んでいる残夏の色気に硬直してしまった




ヤバい…

自分でも顔がどんどん赤くなっていくのが分かった


「本当にどうしたの?顔ちょっと赤いよ〜?」


いやいや残夏さん、

それはお前のせいでもあると思うんだけど…



「ざんげ〜、髪乾かせよ〜?」

なんてごまかしてみるけど、
今の残夏を見ると顔色を元に戻すなんて無理だろ。

やっぱエロいなぁ…はぁ…


「え〜、別に大丈夫だよ。」


このまま言っても残夏は髪を拭きそうにないから、タオルを掴んで、残夏の髪を拭いてみた。


「ん、ふふっ、レンレ〜ン。ありがとー♪」




拭き終わっても、俺の顔は元に戻りそうにない。

それに今は、髪を拭いた後だから、残夏の顔と近い…


別にいいよな?

俺は、残夏にキスをした。



キスをしながら残夏の少し濡れた髪をいじる。




「ちょっとっ、んっ、ふぁ…、んぁ…、…レンレンっ」





真っ赤になって、へたりと座り込んだ残夏を姫抱きにして部屋まで運んだ。







君の甘い誘惑

(残夏、風呂上がり外に出るなよ)
(ん?…どうして?)
(……エロいから…)
(ええっ////)



fin.



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ