ネギま小説
□日常的な非日常
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朝の登校ラッシュが終わった学園都市。
深夜、早朝に次いで人の気配が少ない時間帯にその少女は麻帆良学園に降り立った。
黒色のジーンズ、それとは対照的な白色のシャツを身に纏った少女は固い床をブーツで叩きながら学園内を歩く。
少ない時間帯といっても、ゼロというわけではないのでちらほら人影は見られるのだが、彼女の周りには誰一人としていなかった。
それは彼女の表情、それに瞳が関係する。
感情など欠片も感じれぬほど彼女には表情がなく、瞳は日本刀の様に研ぎ澄まされていた。
故に人は彼女の姿を見ると、逃げるように姿を隠す。
しかしそれは彼女が狙ってやっていたことではなかった。
何故なら、
(……ここは一体どこなんだい?)
彼女は迷子であったのだから。