夜空

□帰省
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「夜鷹さん、俺も一緒に連れて行って下さい!」
 夏休み、夜鷹が山形に帰省する事になった。 その時、いの一番で空は飛びついた。
「俺、夜鷹さんの親子さんに会ってみたいです」
 空は、子供の様に目をキラキラさせて。
「ちょっとわんこ意味判って言っているの!?」
 と、童子。
「うるさい、死ね」
 と、真弓。
「10点」
 と、以下略。
「あー、俺は構わないよ。 俺もずっと実家に戻ってなかったからな」
「でもさ、その前にインハイあるじゃない!? 良いの、大将がそんな調子で」
「インハイは、必ずウチが取るよ。 それに大狼が俺のウチに行きたいって言うから無碍に出来なくてさ」
 そう、可愛い後輩のたっての願いだ。 だが、そんなささやかなおねだりで良いのか!? 夜鷹は思うのだが、空にとっては、どんな些細な事でも良いのだ。 夜鷹と一緒であれば。
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