君と私

□8.5
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2人はマキシマム仮面のポケモンが回復するまで待った。






「それにしてもさすがジムリーダーと言ったところか。
頭は残念だが経験でそれをカバーしている。現にあやつもそうだろう。」

「あやつ?」

「名前を忘れてしまったが、ピカチュウのトレーナーだ。
ヒカリと共に旅をしているという…。」

「…あの女か。サトシだろう。ヌルい奴だ。」

「経験は本物だ。頭は良くない方でもジムリーダーに勝って来ているんだ。
それにリーグにも出た事があるらしい。シルバーが調べてくれたんだ。」

「あの使えないポケモンで?」

「いや、あのポケモンよりももっと強い。あれはシンオウに来てから
捕まえたポケモンだ。サトシとやらはその地方に生息しているポケモンを
使っているようだ。最初から使っているのはピカチュウのみ。」

「弟もよく調べたな。」

「一応ロケット団ボスの息子だ。」

「リーグの成績は?」





一枚の紙を取り出した。

覚えていないのか、とシンジは思ったが口には出さなかった。





「セキエイ大会ベスト16。オレンジリーグ優勝。シロガネ大会ベスト8。
うずまきカップベスト32。サイユウ大会ベスト8。バトルフロンティア制覇。」

「ヌルいな。」

「うずまきカップには二回挑戦したようだ。」

「それで32か。使えないな。」

「お前は挑戦してないだろう。」

「…あぁ。」

「私は優勝したぞ。」

「……。」

「勝負と聞いてな。その頃はミニリューだったから育てるのに丁度良かったんだ。」

「……。」

「どうしたんだ?」





コイツにはまだ勝てないな、とシンジは思ったのだった。

それから二時間が経過。

再びジムに来た二人。

今度は遅れずにフィールドにいた。

そして、開始の合図。





「ヌオー!」

「ブラッキー、バトルスタンバイ。」

「ブラッキー…?ドラゴンタイプじゃないのか。」

「ブラッキー、水面に悪の波動だ。」

「?」





プールの水は水しぶきをあげて二匹に降りかかる。






「シャドーボール。」

「泥爆弾だ!」

「水に潜れ。」

「追え!」





二匹はプールへ。

これではヌオーが有利だ。

中で何が起きているのか、分からない。

やがて、ヌオーが出てきた。





「冷凍ビーム!」

「神秘の護り。」





ブラッキーの周りだけが凍らなかった。

双方何も出来ないかと思われた。






「悪の波動。」





凍てついたプールの中からの攻撃。

悪の波動は相当な威力で氷を破壊した。

破壊された氷は水上に居るヌオーに直撃していく。

コンテストならではの攻撃だろう。

氷は岩よりも鋭く鋭利。

そして、地面に氷は良く効く。





「スピードスター。続いてシャドーボール。」

「泥爆弾!」





スピードスターはシャドーボールを囲み、護るようにヌオーに向かう。

泥爆弾はスピードスターに消されていく。

そして、シャドーボールはヌオーに直撃。

ヌオーは戦闘不能に。





「今のいい攻撃だ!次はフローゼルだぁ!!」

「(俺のときは本気じゃなかったというのか?)」

「ブラッキー、スピードスター。」





スピードスターがブラッキーを囲む。






「水に飛び込め。」

「ビルドアップ!水に潜れ!!」

「シャドーボール。」

「氷のキバ!」





フローゼルはシャドーボールをかわしブラッキーに向かう。

氷のキバは命中した。

だが、ブラッキーを囲んでいたスピードスターに当たりダメージを受けた。





「カウンターか。」

「悪の波動。」

「かまいたち!」




相殺し合った。

水の中で爆発し二匹は水上に上がった。

だが、その中でもブラッキーはフローゼルの元へと向かった。
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