短編★

□眠い?
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「暇だな〜。」




そう、私は今暇なのだ。



真選組女中でありながらこれは、どうなのだろうか。




他の女中に全てを押し付けたからなのだが。




「どいつもこいつも、仕事に行きやがって。」




ルカは、先ほどまでの会話を思い出した。


        ・
        ・
        ・
        ・ 30分前
        ・
        ・


「沖田ー、暇?」



「すいやせん。少し、近藤さんに、仕事を任されちまいやして。」




「そっか。じゃあ、局長も暇じゃないのか。
使えないな、あのゴリラ
 沖田、仕事の邪魔してごめんね。」



「かまいやせん。あ、土方コノヤローの抹殺計画考えといてくだせぇ。じゃ。」



「抹殺ねぇ〜。ま、いいや。」





と、言うわけなのだ。




ちなみに山崎のことは完璧に忘れている。




「土方か。んー、この際誰でもいいや。」





で、土方の部屋まで来た。




「土方ー。いるかなー?」


 シーン



「土方〜?いるかにゃ〜ん?」



 シーン



「チッ。土方コンニャロー!!でてきやがれ!!」




「うっせぇーんだよ!!安眠妨害で捕まえんぞ!?」



「そんなことは、どーでもいいね。ね、暇。」




「女中の仕事はどうしたんだよ!?」



「とられた。」



「押し付けたんだな?」



「とられた。」



「押し」「とられた。」「せめて最後まで言わせろ!」




「で、安眠?寝てたの?あーその手があったかー。」



「仕事をしろ!仕事を!」



「雇ったくせになまいきだね。」



「てめぇが雇われてんだよ。くびにすんぞ。」




「え?何?首斬ってほしいって?いいよ。沖田には、悪いけど大歓迎。
 ほら、刀渡せや。」



「んなこた言ったおぼえねぇよ!マジで寝かしてくれねぇか?
 徹夜して寝てねぇんだ。」




「へー。(いいこと聞いたや。)わかった、寝れば?私も寝て暇つぶすから。」



「あーそうしろ……って、お前は仕事しろ!」




「あんたはお母さんか?どこぞのお母さんか?仕事仕事うるさいなー。」




「お前も十分子供に見える。」



「ほぉ〜、この私が幼児体形だとでも?
 うわーひくわー。土方君の変たーい。」



「お前に君付けされると背筋がゾッとするわ!それに俺は変態じゃねぇよ!」




「ふわぁ〜〜。なんか眠い。てなわけで寝るわ。」




「もう、いわねぇからな。」



「土方はお母さんから近所のおばさんに下がった。」



「ゲーム風に言うな!」





じゃーねー、といいながら去っていった。




「ったく、俺も寝るか。」



「副長〜!」




「あ?」



「これ、局長から副長に渡せと。どうやら、仕事がまだかなり残っているようです。」



「(゜o゜)」



「副長ー!!しっかりしてください!!
 副長ーーーーーー!!!!!」





end
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