短編★

□何回目?
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「はぁ。」



「どうしたの?」




「いや、必殺技を考えようかと思っているのだが思いつかなくてな。」





「必殺技か……。難しいね。」




「そうなんだ。はぁ。」




「じゃあ、俺と一緒にやる技にしない?」




「ヒロトと?」



「そうだよ。」




「はぁ。そうだとしても思いつかないな。」




「確かにね。」




「星に関係するものがいいと思っているのだが…。」




「星?なんで?」




「ヒロトは流星ブレードや天空落としを持っているだろう?
だから、私もそういう技を持ちたくてな。」




「へぇ〜。」




「はぁ。だがいいものが浮かばないんだ。」




「なるほどね。」




「どうしたらいいものか…はぁ。」




「あ、そういえば。」




「ん?なんだ?」




「今日流星群があるってことを伝えに来たんだった。
 忘れてたよ。ごめんねルカちゃん。」




「いや、構わない。流星群か…。」



「一緒に見よ?」



「はぁ。私は必殺技を考えているのだが…。」




「息抜きも必要だよ。ね?」




「わかった。」




「じゃあ、ここから見ようよ。」



「構わないが、何故?」



「二人の時間を邪魔されたくないんだ。」




「はぁ。よくそんなセリフが言えるな。」




「ルカちゃんのためなら何でも言うよ。」




「全く…。はぁ。」




「ため息吐き過ぎ。何回目?それ。」




「7回目。」




「数えてたんだ。」




「当たり前だ。」




「あ、ねぇ。」




「なんだ?」




「技の名前、メテオストリームにしない?」




「何故?」




「今から流星群をみるから。」



「ただ英語になおしただけだろう。」



「いいよね?」



「構わないが。」




「じゃあ、明日から特訓だね。」



「フッ。そうだな。」



end

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