短編★
□エープリルフール
1ページ/1ページ
「はぁ……。」
「よぉ、ってなに落ち込んでんだ?」
「らしくないな。」
「晴矢と風介か…どうしたんだい?」
「お前こそどうしたんだよ。」
「ちょっとね。」
「まさか、まだ告白してないのか?」
「……うん。」
「まじかよ!」
「どうしたらいいのかな?」
「そうだな、今日は何の日かあててみろ。」
「今日?」
「今日なんかの記念日だったか?」
「時間切れだ。」
「早いよ。」
「正解は4月1日で晴矢を殺す日だ。」
「ちげーよ!んな嘘誰がひっかかるかってーの!」
「エイプリルフール?」
「正解だ。反対の言葉ならば貴様も言えるんじゃないのか?」
「そうだね。ありがとう、風介。俺がんばるよ!」
「そのいきだ。」
「俺は?嘘に俺使われたんだから俺の」「黙れチューリップ」
「んだとぉ!上等だ!やってやんよ!」
「じゃあ、俺は行くよ。」
「あぁ、行ってこい。」
・
・
・
・
・
・
「ルカちゃん!」
「ん?なんだ?」
「本当はこんなこと言いたくないけど、嫌いです!!」
「?そ、そうか。(こいつ、どうしたんだ?)」
「俺のこと、嫌い?」
「はぁ?(私は嫌いだが自分のことは嫌いになってほしくないと?
矛盾してるぞ?)」
「答えてよ!」
「き、嫌いではないが、どうしたんだ?お前、変だぞ?
(そういえば、今日は……。)」
「好き?友達じゃなくてその……///」
「女々しいな。残念だが、好きではない。」
「そっか……。」
「フッ。馬鹿者、自分で仕掛けて自分も引っかかるな。」
「え?」
「全く、お前は馬鹿だな。」
チュッ
「こういうことだ。」
「///ルカちゃん、ありがとう!俺嬉しいよ!!」
「それは、良かった。」
end
(そういえば、なんで今日がエイプリルフールだって……。)
(言葉が矛盾していたからだ。)
(……。(俺って…はぁ))