君と私

□10
1ページ/4ページ

シンジとルカはとある場所で捕獲をしていた。

川が近い砂利がある場所だ。






「エレブー、雷だ!」





エレブーはドラピオンに雷を命中させた。

ドラピオンは倒れそうになりながらも立っていた。

そこでどこからか泣き声が聞こえた。

それは空からで、その方向を見るとグライガーが落ちてきていた。

シンジの方に向かって落ちたがシンジは一歩横にずれてかわした。

そして、岩にぶつかった。

シンジの視線がグライガーに向けられている隙にドラピオンに逃げられた。

エレブーは止めようと動いたが。





「構うなエレブー。仕方がない。」

「頼まれれば私が食い止めたが?」

「いや、いいんだ。」





飛んできたグライガーを見つめる。

エレブーが後ろを向き、グライガーをシンジと見ている。

ルカは空から視線を感じたので目を空に向けた。

ムクバードが飛んでいただけだったが、見覚えのあるムクバードだった。

そこから視線をグライガーに移すと岩を背に怯えてる感じだった。

心なしか、涙が目にたまっている。






「よくも邪魔してくれたな。消えろ。」

「コイツ…。」





シンジはグライガーに消えろと吐き捨てた。

だが、ルカは先ほどのムクバード同様見覚えがあった。

ムクバードは先ほど、見つけた、知らせなければと言っていた。

誰かの手持ちだということはわかるが誰なのかを特定できない。

そのときだった。

後ろから声が聞こえた。





「あ、シンジ!ルカ!」





シンジとルカは振り返った。

そこにはサトシが立っていた。

グライガーはサトシを見た瞬間、サトシの所まで走り泣きついた。





「泣かせたな。」

「アイツが弱いだけだ。」

「大丈夫か?心配したぞ。」

「サトシ!」





シンジはその様子を見下すように見ていた。

ヒコザルはその目に怖がりサトシの背後に隠れた。

ナエトルとピカチュウが挨拶した。






「お前、もうノモセジムには挑戦したのか?」

「どうしてそんなことを聞く?コーディネーターのお前には関係ないはずだ。」

「(根に持ってるな;)」

「はぁ?」

「どうゆうこと?」





どうやら全員意味がわからないらしい。





「見たぞ。ミクリカップ。」

「あれはコンテストマスターミクリさんに勧められて出たんだ。
ブイゼルのバトルにも役に立つと思ってね。」

「フンッ。」

「何が可笑しい?」





シンジは鼻で笑った。

サトシは気に食わなかったらしい。






「ヨスガで俺がタッグバトルに出た理由、覚えてるか?」

「あぁ。」

「お前は、ポケモンを実践で鍛えるためだけに出た俺をなじったっけなぁ?」

「(とことん根に持ってるな;)」

「同じだ!お前がミクリカップでブイゼルにやったことは!」

「何だとォ!?」





ピカチュウが止めるようにサトシに叫んだ。





「どうしよう。また喧嘩が始まっちゃうよ…。」

「俺は、タッグバトル大会に出るからには優勝を目指してた。
けど、お前は自分のポケモンのパワーアップしか考えてなかったじゃないか!」

「俺は優勝したぜ?お前はミクリカップで優勝できたか?
それがお前たちの実力ということだ。」





サトシは何か言いたそうだが何も言えなかった。

やはり口でもシンジには勝てないようだ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ