君と私

□8.5
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シンジとルカはノモセについていた。

ノモセにはサファリパークがある。

そのせいか、人で溢れていた。

人ごみに流されそうになった事もあったが、シンジは手を引っ張り
決して離すまいと強く握り締め、歩いた。

歩いていくとジムが見え、人も少なくなっていた。

ジムに入り、受付をした。

先にフィールドに立つのはシンジ。

ルカは見るだけである。

それにしても、ジムリーダーが登場しない。

何かあったのだろうか。

しばらくして、どこかからか笑い声が聞こえた。





「元気ですかー!」

「「は?」」

「そうかそうか!元気かー!」

「「……。」」





2人は何だこいつ、という哀れみの目で現れた人物を見る。






「俺様はマキシマム仮面だ!お前らは?」

「…シンジです。」

「ルカ。」

「挑戦者は2人かー!二人目は二時間待つがいいか?」

「構いません。」





シンジはボールを手に持った。





「よーし、俺様もやってやろう!」





シンジとマキシマム仮面の2人は開始の合図でポケモンを同時に出した。





「(ギャラドスか…。シンジはエレブーか。飛行・水のギャラドス相手なら
電気は四倍の力まで増幅する。シンジの実力なら雷パンチでイケるんじゃないか?)」

「瓦割り!」

「気合でかわしてハイドロポンプだぁ!!」






エレブーは水に落ちた。






「雷パンチだ!」

「水は電気を良く通すからな。」





これではかわそうにもかわせない。

ギャラドスは戦闘不能に。

ちなみに今言っておこう。

ルカはジムの入り口で立って見ている。

さて、次のポケモンは。





「ヌオーか…。地面に電気は通じない。草タイプが一番いいのだが、
どうする気だ。シンジ。妾はポケモンを変えるが。」

「戻れ、エレブー。ドンカラス!バトルスタンバイ!」

「相性を考えたな!」

「飛行を持ってきたか。」

「ゴッドバード!」

「気合で受け止めろ!」

「「何っ!?」」




シンジとルカの声が重なった。

ヌオーは押されつつも受け止めた。

それでも多少はダメージがあるようで、顔をゆがめていた。

ドンカラスはヌオーから離れた。





「もう一度ゴッドバードだ!」

「気合で受け止めろ!捕まえたままだぞ!」

「マズイな。」

「振り払え!」

「冷凍ビームだぁ!!」





ドンカラスに直撃する。

ドンカラスは大きなダメージを負ってしまったが飛び上がった。






「悪の波動!」

「冷凍ビーム!」





双方の技がぶつかり合う。

爆発が起きる。





「ゴッドバード!」

「かわせ!」

「(かわす?…なるほどな。ダメージはこれ以上は受けれないと。)」






一回目で受け止めたのは受け止めきれるか、または威力を測るため。

二回目は一回目ダメージはくらったものの受け止めることができたことを生かし
受け止め動けないようにし、飛行が苦手な氷タイプを放った。

こういうところはさすがジムリーダーだ。

だが、ここまで考えていたのかは定かではない。

ヌオーはゴッドバードをギリギリでかわしたもののフラフラだ。

対してドンカラスも同じ。

次がラストだろう。





「ドンカラス、ゴッドバードだ!」

「(ゴッドバードを受け止められた執念はすごいな;)」

「冷凍ビームだぁ!」

「(さて、どうなるか。)」





冷凍ビームはドンカラスに当たった。

だが、同時にゴッドバードもヌオーに命中した。

二匹は倒れ、戦闘不能に。

だが、勝者はシンジだった。





「いい勝負だったぞ!これが俺様に勝った証のフェンバッジだ!」

「ありがとうございます。」

「次は私だ。」

「二時間後にまた来い!」
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