君と私

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途中ポケモンを見ながらやっとのことでソノオタウンについた二人

今は別行動でそれぞれ特訓をしている

もちろんルカはコンテストの一次審査の特訓だ





「今回は本気を出すまでもない。しかし、圧倒的な差はつけたいし
舐められても困る。だからハクリューで行こうと思う」

<いいと思う!>

<私も出たいし>

<俺は賛成です>

<マスターがそう言うのなら>

<わっちもじゃ!>

<なかなかいい考えだ>

「ではハクリュー、特訓だ。」

<えぇ>




というわけで練習へ




「ハクリュー、行くぞ」

<わかってる!>

「流星群。一つ一つに向かって冷凍ビーム!」





出来栄えはコンテストでわかることになる

上手くいったのだろうか

そして、コンテスト会場





「ルカ、アピールの特訓は出来たのか?」

「あぁ。ハクリューで行く」

「見てるからな」

「恥じぬように努める。それだけだ」

「頑張れよ」

「この妾には似合わん言葉だな」

「フン!他のやつより劣るなよ」

「当たり前」

「じゃあな」

「あぁ。妾たちのステージ、とくとご覧あれ」

「コンテストに出ていたら優勝だったな」

「わからない。しかし、全力で行かせてもらう」





そして、着替えが終わり始まった

ヒカリが走ってきた





「はぁ良かった」

「ヒカリ?コンテストに出るのか」

「ルカ!ルカも出るの?」

「いや、妾は見本だ」

「え!?見本!?」

「この大会は優勝している」

「えー!?」

「ピカリ、その人ってあのルカ!?」

「そうよ!あれ?どうしたのケンゴ?もしかしてあたしのドレス姿に
ドキドキしてるんじゃなーい?それともルカ?」

「え、んなわけないだろ」

「まーたまた照れちゃってー」

「なんだよー」

「結構似合ってるじゃない?」

「褒めたって手加減しないからな」




なんだこの劇みたいな会話は

ルカは時計を見る





「妾はもう行く。見本だからな」

「いってらっしゃい!」




ルカは廊下に出た

会場へと向かう足取りは重い

久しぶりというのもあるのだろう

しかし、今回はシンジに弟のシルバーが見ているのだ

失敗は許されない

とはいっても、彼女が失敗することなどほとんどないのだが




「では一次審査の前にあのトップコーデネーターのルカさんに
見本を見せてもらいましょう!ルカさん!お願いいたします!」

「ハクリュー、行くぞ」




一気に走ってジャンプした

落ちるときのルカはまさに堕天使

黒い露出度の高いホルダーネックのドレス

黒いロングブーツ

黒いストール

黒い大きなリボン

一際目立つのが、目と髪、そしてブレスレットの緋

逆らうことは許されない、女王を思わせる凛とした姿に魅了される





「舞い誇れ!ハクリュー!」




ボールを投げた

ハクリューは炎の渦の中包まっていた

ハクリューが上へと向かったとき炎がはじけ花火の如く輝いた

その頃、シンジは





「あれ?シンジ?なんでここに?」

「お前らには関係ない」

「ルカの応援か?」

「……」




無言を貫くことを誓っていた

アピールタイム




「ハクリュー、流星群!続いて冷凍ビーム!」




固まった流星群の一つ一つが虹色に輝いていた

それがハクリューの上に落ちていく




「アクアテール!」




一つ一つにアクアテールが決まりはじけていく

氷の中身が小さな花火のようにはじけた後、水のように広がっていった

その欠片に当たったハクリュー自身も虹色に光っているように見えた





「ラスト、冷凍ビーム!」




冷凍ビームが上手く当たりハクリューの後ろに翼が生えたようになっていた

そして、伝説の竜の如く辺りの凍った竜のエネルギーが虹色で
神の降臨を想像するような感じで幻想的だった

更に、冷凍ビームの冷気でダイアモンドダストが出来ており
ハクリューを一層魅せる

ルカはそんなハクリューの背中に飛び乗った

彼女は竜に乗った天使という風に取れる様で綺麗だった




「なんということでしょう!これがトップコーデネーターの実力!」

「流星群のエネルギーを中心に使った演技で綺麗でした」

「いや〜、好きですね〜」

「ハクリューとルカさんが天から舞い降りた竜と天使に見えました」

「ルカさん!ありがとうございました!これはいい見本です!」





彼女は綺麗に礼をして緋色の髪を靡かせながら華麗に退場していった

最後まで完璧にこなしていったのだ





「ルカすごかったな!」

「技のレベルも高い!よく育てられている!」

「流星群はある程度強く、トレーナーに懐いていなければ覚えることは出来ない」

「そうなのか?」

「シンジの言うとおりだ。あんなハクリューは見たことがない!」




観客席から歓声が沸いた

舞台裏でそれを聞いたルカは安心したよう息を吐いてに去っていった




end
 

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