君と私

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ルカはクロガネへ向かったはずだった

だが、今いる場所は





「ふむ、ここは迷いの森、だったか?」

<すみません…>

「別に構わん。寧ろこれでいい。クロガネではなくシンジの元へといった」

<シンジとやらはいませんが?>

「この森にいる。先ほど紫が見えた。というのもあるが四人、感じる」

<そうですか>

「妾は行こうと思う」

<ではボールへ>

「了解」





ルカは四人のいる場所へ向かった

といっても目で見える範囲の場所にいるのだが

そして、当人たちは通常運転のようだ




「シンジ、お前なんでこんなところにいるんだ?」

「クロガネジムでのジム戦に備えて、戦力の増強をしようと思って」

「お前もクロガネジムに?」

「そのナエトルは、お前の新しいポケモンか?」

「あぁ!こいつスッゲェいい奴なんだぜ!」

「使えない感じだな」

「なんだと!シンジ!オレとポケモンバトルしよう!」

「いいだろう。前回のバトルは消化不良だったからな。
こいつにもリベンジの機会を与えてやる」





シンジはヒコザルを出した





「だったらオレはこのナエトルで勝負だ!」

「炎タイプのヒコザルに草タイプのナエトルは不利なんじゃ?」

「いや!このナエトルが使えるってとこ見せてやる!」

「じゃあ、審判はオレが…」

「それはいらないだろう」




不意にどこかから声が聞こえた

皆キョロキョロと探すが見つからない




「上だ」




一斉に上を見る

ひとつの木の上に少女、ルカは座っていた





「ヒカリ、また会えて嬉しいぞ。そちらの二人は研究所で見かけたな。
その少年はシンジに食ってかかっていたマサラの…サトシだったか。
どこかで聞いたことがあるがオーキド博士の知り合いか?」

「そう、だけど?」

「ふむ、なるほど。そちらの者もどこかで見たことがあるが?」

「俺もだ。どこかで見たことが…あ!」

「「ジムリーダーか!/チャンピオン!」」

「チャンピオン!?」

「ジムリーダー!?」




それぞれが叫ぶ

シンジに関しては声も出ないようだ





「カントーのニビジムのタケシか。随分と久しいな」

「タケシ?チャンピオンって?」

「ジョウト地方のチャンピオンだ」

「あ!あたしも一回雑誌で見たことある!確かドラゴンタイプ使いだって」

「でもリザードン持ってたぜ?」

「何もドラゴンだけではない。しかし、本気で戦うのならばもっと違う奴だ」




シンジは黙っていた

チャンピオン、その響きが彼女との差をもっと大きくしてしまっていた





「それにしてもシンジ、すまなかった」

「?」

「クロガネへ行こうとしたのだがこの森についてしまって」

「…方向音痴め」

「む。それよりもバトルをするのではなかったのか?」

「あぁ。完全に決着をつける」





五人は場所を移動し、滝が見えるところでバトルをすることに




「お前から来い」

「遠慮なく行かせてもらうぜ!ナエトル!たいあたりだ!」

「かわせ!」




ヒコザルは上へよけた




「ひっかくだ!」

「速い!」

「かわすんだ!」




だがかわせずに直撃




「ナエトル、なんで動かないんだ?」

「(ふむ、なるほどな)」

「はっぱカッター!」




綺麗によけられる




「なんて軽い身のこなし…」

「ひのこ!」

「前よりも攻撃力が上がっているぞ!」

「ナエトル!ちゃんとかわすんだ!」




だが、また直撃

ナエトルは必死に耐える




「ナエトル、どうして?」




吹っ飛ばされるもナエトルは立ち上がった




「ここは光合成でダメージを回復するんだ!」

「(光合成、使えるのか)」

「よし、いい選択だ」




ナエトルはダメージを回復





「無駄なことを。ヒコザル、火炎車でとどめだ!」

「ナエトル、今度こそかわしてくれ!」




しかし、ナエトルは動かず、またも直撃





「ナエトル!大丈夫か?」




ダメージは大きそうだがナエトルは立ち上がった




「お前、何で相手の技をかわさないんだ?」

「もう終わりか?」

「まだまだだ!ナエトルかみつくだ!」




ナエトルはヒコザルへかみつこうと走る

だが、空から網が来て、ナエトルを捕まえた
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