君と私

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「失礼します。」

「シンジ…。やっと来たか。」

「お前が速いんだ。」

「次のチャレンジャーですか。」

「では、位置についてください。」





審判が指示を出す。





「これより、チャレンジャーシンジ対ジムリーダースモモのトバリジム
ジム戦を始めます!使用ポケモンは三体。どちらかのポケモン三対全てが
戦闘不能になったら試合終了です。尚、ポケモンの交代は
チャレンジャーのみ認められます。ではバトル開始!」

「最初はアサナンです!」

「ドンカラス、バトルスタンバイ!」

「(ヤミカラスを進化させたのか。)」

「ドンカラス、ゴッドバードだ!」





一撃だった。

アサナンは戦闘不能に。





「次はゴーリキーです!」

「ゴッドバード!」





また、一撃。





「ルカさんみたいですね。最後はルカリオ、お願いします!」

「戻れ、ドンカラス!ブーバー、バトルスタンバイ!」

「(ルカリオは鋼と格闘。飛行タイプでは鋼が邪魔して普通の効果だ。
しかし、炎タイプならば効果は抜群。シンジも考えたものだ。
妾にもその作戦で来そうだが、まぁ妾のルカリオはそう簡単には行かない。)」

「火炎放射!」





ルカリオに命中する。

スモモは指示できないでいる。





「どうしたんだ?」

「炎のパンチ!」





ルカリオは戦闘不能に。

ルカはシンジの元へ行く。





「コボルバッジです。」

「フン!今迄で一番手ごたえがなかったな。随分軽いバッジだ。」





相手を嘲笑うような笑みを浮かべながらそう言った。





「行くぞ。」

「わかった。」

「バッジは。」

「この通り、手に入れた。」

「だろうな。」





二人はジムを後にした。




「フン!使えない奴だ。」

「まだ、ジムリーダーになったばかりだというのがわかるな。
おそらく、半年くらいじゃないか?アスナよりも少ないな。」

「アスナ?」

「ホウエンの炎のジムだ。」

「あぁ、あいつか。」

「あの時はまだ、弱かったからな。シードラとラグラージで行った覚えがある。」

「ラグラージを持ってたのか。」

「うむ。ジュカインもバシャーモも持っている。」

「お前が持っているということは使えるんだろうな。」

「必死で育てたさ。サトシのようにポケモンマスターを目指している。
だが、今は違うものも考えている。なんだかわかるか?」





シンジは首を横に振った。





「妾はお前と共にいたい。これからもだ。人間嫌い故にあまり
人とはいたくないが、シンジは大丈夫なんだ。だから、共にいたい。
もう、一人は嫌だから。妾はお前の夢、望みを叶えたい。
妾の今の夢はこれだ。しかし、レイジの許可が必要か。
後は、シルバーと父上。父上は意外と過保護だから許してくれるだろうか。」

「(コイツ、告白のように言いやがった。)///」

「シンジ、置いていくよ。」

「ったく、待て!」





ルカは楽しそうに笑った。

無邪気に、綺麗に笑った。

シンジもそれにつられて笑う。

その後、ポケモンセンターまで競争しているところを町の人は見たという。 









end
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