Butterfly
□After-5
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「シャンクス……! ほんと、いいから!」
「何言ってんだ。早く来い!」
レインは、船に戻るとすぐにシャンクスに連れられ、無理矢理風呂に入らされていた。
確かに、目が見えない状態で一人で風呂に入るのは大変ではあった。
しかし、一方的に全裸を見られるというのは、さすがのレインにも耐えられなかった。
「早くここ座れって! 俺が洗ってやるから!」
「だから、いいってば!」
このやり取りはしばらく続いている。
レインは、湯船から出れないでいた。
「あのなぁ、俺はお前の裸なんかまったく興味ないんだよ。しかし、あんな事の後だ。よく見て洗わないとだな……」
どうやらシャンクスは手法を変えてきたようだ。
もっともらしい事を並べ、レインを説得しにかかっている。
「嘘ばっか……」
レインは聞こえない振りをして呟いた。
すると、突然湯船に飛び込んできた何かがしぶきを上げた。
「ふ……ばれたか」
「!」
シャンクスは熱いレインの体を寄せ、半ば強引に唇を奪った。
「んん……」
湯で火照り、ただでさえ息苦しい所に唇を塞がれ、レインは窒息するかと思った。
しかし、シャンクスの舌が丹念に口腔を舐め尽す頃には、頭に靄がかかったようになり、抵抗できなくなる。
「ほら、のぼせるぞ……」
シャンクスは少しぐったりしたレインを洗い場へと連れ出し、座らせた。
レインの背中を支えるようにして、自分の体をぴったりとつける。
「大丈夫か?」
「ん……」
まだぼうっとしているレインの目の前で、シャンクスは石鹸の泡をたっぷりと手につけた。
「で、どこを触られた?」
「……え?」
「……ここか?」
「あ……ッ!」
シャンクスはレインの右の乳房を掴むと、ぬるぬると泡をつけ、その先端に触れた。
「やっ……ちがっ……!」
「ん? 違うのか?」
今度は左の乳房に触れ、優しく揉んだ後、乳首を摘んだ。
「……っ!」
泡のぬるぬるとした感触が、レインの性感を追い立てた。
シャンクスの顔は見えないが、恐らく面白がっているに違いない。
しかし、レインは抵抗できなかった。
「あっ……だめっ……んん……」
「ん〜? ここも違うのか?」
するすると泡を滑らせながら、シャンクスの指は腹部から下腹部へと下りていった。
そして、その指はレインの小さな肉芽へと触れた。
その途端、レインの体はびくりと仰け反り、シャンクスはそれを体で受け止めた。
「あぁっ……!」
「ここは……?」
シャンクスはレインが何か言おうとする度、わざと指を忙しく動かした。
「あっ……あっ……」
「……なんだよ。どうなんだ?」
レインには、もうシャンクスの言葉は聞こえなかった。
羞恥と快感で、酔ったように頭がぼうっとして何も考えられない。
このぬるぬるした感触が泡なのか、自分の愛液なのか、もうわからない。
レインが答えられないのをいい事に、シャンクスの指は更に奥へと分け入ってきた。
熱くぬめる秘裂の中へ、ずぶりと指が沈む。
「……っ!」
レインの体は、シャンクスが支えていないとすぐに倒れてしまいそうだ。
「ここはよく、洗っておかないとな……」
シャンクスの指の動きは、ますます大胆になっていった。
「あっ……あっ……だめ……! シャン……ク……ッ!」
レインの体は何度も反り、切なげな声が風呂場に響いた。
何度も詰まりながら、シャンクスの名を呼ぶ。
それはそのうちに、切羽詰ったような声に変わった。
「あぁ……イ……ク……ッ!」
レインはシャンクスの指を締め付け、体を一際反らせた。
シャンクスの腕を、泡ではなくレインの愛液が伝う。
ぐったりとしたレインを愛おしく見ると、シャンクスは満足そうに微笑んだ。
「……消毒完了だな」
「はぁ……はぁ……」
「次は、部屋で治療する」
「エロ……オヤジ……」
二人はゆっくりと唇を交わした。