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□2.サンジ×ナミ
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「な……」


ウロヤは、サンジの予想外のリアクションに少し戸惑っているようだ。

無理はない。


「……ちょっとっ!! サンジくんっ!!」

「……はっ!!」


サンジは愛しいナミの声で我に返る。


「早くこれ外してよっ!」


ナミは焦れたように手錠をガチャガチャしてみせる。


「―無駄よ!!」

「!?」


二人は同時にウロヤを見つめた。


「その手錠は海楼石……つまり、ダイモンド以上の硬度を誇る代物……。鍵がなければ永遠に外れることはない!!」

「!」


海楼石と聞いて、先に姿を消したロビンの姿が二人の脳裏をよぎる。


「そして……鍵はここ」


銀色に輝く鍵は、ウロヤのビキニの中へするすると消えていった。


「うほーーぅっ!!」


サンジの鼻から鼻血が流れる。

それを見ながらナミは激しく苛立った。


「ねぇっ! ロビンは!? ロビンをどうしたのよっ!!」

「ロ・ビ〜ン? ……あぁ、それは別件よ。私たちは知らないわ」

(私たち……!?)

「とにかく……この鍵がない限り、あなたに未来はないってこと!」


うねる触手が再びナミに襲いかかった。


「きゃあっ!!」


とっさに顔を背けたナミだったが、拘束されたままで避けきれるはずもない。


「……?」


しかしナミの体には、衝撃と同時に襲ってくるはずの痛みはなかった。


「ぐ……」

「サンジくんっ!?」
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