scar
□2.サンジ×ナミ
3ページ/16ページ
「な……」
ウロヤは、サンジの予想外のリアクションに少し戸惑っているようだ。
無理はない。
「……ちょっとっ!! サンジくんっ!!」
「……はっ!!」
サンジは愛しいナミの声で我に返る。
「早くこれ外してよっ!」
ナミは焦れたように手錠をガチャガチャしてみせる。
「―無駄よ!!」
「!?」
二人は同時にウロヤを見つめた。
「その手錠は海楼石……つまり、ダイモンド以上の硬度を誇る代物……。鍵がなければ永遠に外れることはない!!」
「!」
海楼石と聞いて、先に姿を消したロビンの姿が二人の脳裏をよぎる。
「そして……鍵はここ」
銀色に輝く鍵は、ウロヤのビキニの中へするすると消えていった。
「うほーーぅっ!!」
サンジの鼻から鼻血が流れる。
それを見ながらナミは激しく苛立った。
「ねぇっ! ロビンは!? ロビンをどうしたのよっ!!」
「ロ・ビ〜ン? ……あぁ、それは別件よ。私たちは知らないわ」
(私たち……!?)
「とにかく……この鍵がない限り、あなたに未来はないってこと!」
うねる触手が再びナミに襲いかかった。
「きゃあっ!!」
とっさに顔を背けたナミだったが、拘束されたままで避けきれるはずもない。
「……?」
しかしナミの体には、衝撃と同時に襲ってくるはずの痛みはなかった。
「ぐ……」
「サンジくんっ!?」