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□2.ゾロ×ロビン
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ロビンは夢を見ていた。

暗い暗い海で一人。

苦しくてもがこうとするが体に全く力が入らない。


(うぅ……!)


絶望感にさいなまれ、流れに身をまかす。

するとふいに、辺り一面がまばゆく光った。

耐えられず体を硬くした瞬間―。


「…………カハッ!」


ロビンは少量の水を吐き出した。


「はぁ……はぁ……ここは……」

「んん……?」


ロビンはベットの上にいた。

とても広い部屋だ。どこかの屋敷だろうか。

足先に複数の人影がぼんやり映る。


「やぁ〜っとお目覚めかぁ。ニコ・ロビン」


中央にいた人物がゆっくりとこちらに振り向いた。

仮面を付けているようだ。


「……あなたは……?」


ふとその声が嫌な記憶をかすめたような気がして、ロビンの胸がざわめく。

その男はゆっくりとこちらに近づいてくる。


「会いたかったよ……。俺の……」

なおも近づきながら、男は仮面に手をかける。


「俺の…………人生をぶち壊した女になぁーーっっ!!!」

「!!!」


先ほどまで男が付けていた仮面が床を転がる。


「まさか……あなたは……」


ロビンは全身の血が引いていくのを感じながら、やっと声を絞り出す。


「スパンダム…………!!」
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