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□2.ゾロ×ロビン
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「はぁはぁ……兄弟! 早くしろ〜!」

「はぁはぁ……準備万端だ!」


小人が興奮気味にロビンの脚に手錠をかけようとする。


「せ〜っの……!」


その時ロビンが不適に微笑んだ。


「ごめんなさい……!」


ロビンは力をふり絞り、小人達に強烈な蹴りをお見舞いした。


「はわぁぁぁぁ〜っ!!!」


体の小さな彼らは暴風の中央まで吹っ飛んでいった。


「海の彼方まで飛んで行け〜っ!!!! ………………………………………………あれ?」


今まであった暴風の渦は跡形も無く消えており、部屋には静寂が戻っていた。


「な、なぜだっ!?」


スパンダムは慌てて辺りを見まわした。


「せ、船長ぉ〜……」

「ご、ごめんなさ〜い……」


スパンダムの手首に一つずつ、海楼石の手錠がはまっていた。

そしてその先には、それぞれ一人ずつ、首に手錠がしっかりとはまっている小人がいた。


「あ……あばぁ〜〜っ!!!」

「生身に戻ったようだな……」


ゾロの目が光る。


「あぁ……! 違うんだ!! これはその……」

「海の彼方に飛ぶのはどっちだ?」


今度はゾロから暴風が巻き起こる。


「あ……あ……」

「龍巻っ!!!」

「うぎゃあぁぁ〜〜っ!!!!」


暴風は壁を突き破り、まさに海の彼方まで三人を連れて行った。


「ふぅ…………全く、しつけぇやつだぜ……」
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