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□1.プロローグ
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「ルフィ! ロビンがっ!!」

「大丈夫だ!! ゾロが行った! それより指示してくれ!」

「……わかった!」


ナミは気持ちを何とか入れ替え、再び指示を出した。

それに応え、仲間はバタバタと船上を駈けずりまわった。

ナミは冷静に指示を出しながらも頭の隅に引っかかるものを感じていた。


(……何か変だわ)


が、すぐにひらめいたような表情になり、近くにあった望遠鏡を覗き込む。


「……やっぱり!!」

「フランキー!! すぐにっ…………!?」


フランキーに何かを告げようとした時、ナミの言葉が突然さえぎられる。


「ナミさん!!」


ナミの口が何かで覆われている。


「うぅ……!」


べちゃっとした気味の悪い感触に全身が逆立つのを感じながら、何とか逃れようともがく。

が、まるで蛇が獲物を捕らえるがごとく、瞬く間にナミの全身を覆っていく。


「…………!!」

そしてそのまま吸い寄せられるように海に飲まれていった。


「ナミさぁーんっ!!!」


サンジもすぐさま海に飛ぶ。


「ナミ! サンジ!!」

「クッソ! 一体なんだってんだ!」


動揺する一味に追い討ちをかけるように、さらに激しい嵐が船を襲う。


「うおぉっ!! ……危ねぇ〜っ!」

その時、船が大きく傾いた。


「みなさん! 心配ですが今は船を守りましょう!」

「おぉ!」


4人も欠けてしまった船は一気に騒然となる。

チョッパーは、言うことを聞かない舵を必死に握りながら不安を隠せないでいた。


(みんな…………無事なのか?)








2.ゾロ×ロビン or  2.サンジ×ナミ


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