小説未満

□心配なんだよ…
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「どうしたの?」

心配そうに覗き込む黒髪のカカロット

『…何でもない』

素っ気なく言ってはみたものの
本当は朝から具合がわるい…

「??熱でもあんじゃねぇんか?
目が潤んでっぞ…ベジータ」

『!!』

差し出された手がそっと頬に触れた

それだけだったのに
躯の芯が痺れた…

『カカ…ロット…貴様…が』
自然と声が漏れた

「なに?」

欲し…

えっ!!
…今何言おうとした?

『オ…オレに構うな!』

慌てて叫んでみたが、力が入らない…

「ほっとける訳ねぇだろ!ベジータ…」
『!…く…』

手加減無しに抱きしめられて息が出来ない

相変わらずコイツは馬鹿力だ…

「そんな顔…
オラ以外のヤツの前ですんなよ…」
『??』

オレは今…どんな顔をしているんだ?

『っ!!バカ…ょせ…カカ…』

少しイラついた眉間が近づいて
無抵抗な唇を
押し分けて入ってきた熱い塊が
言葉を遮った


『…んん…ぅ』
「熱いな…ベジ…タ
口んなか
ん?やっぱり…熱あんだろ?」

『だ…だったら…やめ…』
「…気持ちいいから…やめねぇ…
あ…ベジータも
やめられたら困るだろ?」

『なっ……こ…困らん!』

「プッ
ベジータ…嘘が下手だなぁ〜♪」
『…?』
「ここ…勃ってる」
『ッ…』

「ね?」

………
コイツの笑顔は 天然 なのか
それとも…
 
 
 
 
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