星の花畑

□A happy new year
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ルナが居ると思う場所をくまなく探すが、何処にも見あたらない
「ルナぁ…」
ラストに東京湾が見渡せる港に寄った
潮風が気持ちいいと何度か彼女とデートに来たことが有ったからだ
案の定、そこには黒い髪が綺麗な長髪の女性が立っていた
「ルナぁ!!」
と声をかけると、彼女は振り返り、満面の笑みを浮かべながら
「アルテミス、遅いわよ」
と言った
彼女の隣に立つと、もう、海が赤く輝いていた
「日の出に間に合って良かったわね」
「あぁ…」
海岸線から日が顔を出していく
それと同時にルナの顔に光が当たる
黒い髪が白い彼女の肌をより際だたせる
そんな綺麗な猫(ひと)を恋人に持てたことを誇りに思った
「どうしたの?アルテミス」
「いやぁ、ルナに見とれてたんだよ」
と笑顔で言うと海を見る
「初日の出か…神秘的だね」
と再びルナを見ると、何故か俯いている
「どうしたの?ルナ、具合でも悪い?」
「…がう…」
「え?」
「…違うのよ…あんたが…変なことを言うから…」
と顔を上げたルナの顔は確かに真っ赤に染まっていた
「ホントのこと言っただけだよ」
とルナの頬に手を当てる
そのまま二人は瞳を閉じてキスをした
幸せを味わうように長い口づけを
唇を離すと、アルテミスが笑顔で
「あけましておめでとう、今年も宜しくな、ルナ」
言うとルナも
「こちらこそおめでとう、今年も宜しくね、アルテミス」
と答え、二人は再び熱いキスをした

The end
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