星の花畑

□魚は水がないと生きていけない
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「あっさっきの!!」
「うさこ、どうしたんだ?」
偶然、走って行く藍衣とすれ違ったのはうさぎと衛と…
「さっきの青髪、お団子の知り合い?」
「うん…友達だよ」
「ふぅ〜ん」
はたまた偶然一緒に居た星野だった
「でも、様子がヘンじゃなかったか?」
「うん…なんか、泣いてたみたいだった…」
悲しそうな顔をするうさぎをみて星野はふと口を開いた
「じゃぁ、俺があいつに笑顔を戻してやるよ」
「ちょっと、星野!?」
「じゃぁな!!お団子!!」
そういって星野は夜の繁華街へ消えた行った
********

「ねぇ、そこのオネェチャン俺達と気持ちいコトしない?」
いきなり変なナンパに遭う藍衣
見た目は女にしか見えないから当然だが…
すぐそこにあるラブホテルをその青年達は指差していた
奈津女に嫌いだって言ったんだから、もうこの身体なんてどうなったって良いわね…
「別に構わないわよ…」
そう言おうと口を開けた瞬間だった
「ちょっとまったぁ!!」
「うさぎ!?」
その台詞に冷静になる藍衣
「闇夜に輝く一輪の美しい花をその汚らしい手でもぎ取ろうなんて、警察様が許しても、この私は許さないわ!!」
「何もんだ!!!」
「闇を切り裂く一筋の流れ星!!セーラースターファイター!!ステージオン!!」
「え!?うさぎじゃない!?」
藍衣は驚いていたが、さっとファイターが藍衣を抱き
「あなた達には悪いけど、彼をあげるわけに訳には行かないのよ!!」
そして、さっさとビルを登り、星野の家があるマンションに連れていった
「あのセーラー戦士は星野くんだったのね…」
コーヒーを飲みながら藍衣は言った
「まぁな、あんまり知られたくないんだけど…」
と星野もコーヒーをすする
「さっきはありがとう、でもどうして助けてくれたの?」
「え?…だってあんた、うさぎの友達なんだろ?だからだよ…表情があんまり冴えてなかったしな…」
「うさぎの友達ね…」
初めて藍衣が『魚谷藍衣』としてうさぎと会ったときに言われた言葉が藍衣の頭をよぎった
『藍衣か…なんか綺麗な名前だね!!』
「ふ〜ん、うさぎがね…」
「あんたの名前は?」
「え?名前?」
藍衣は少しと惑ったが、一呼吸おいて口を開けた
「アイ…僕の名前は、フィッシュアイ…今は魚谷藍衣だけど…」
「フィッシュアイ…?」
「そうよ、暗黒の月の女王、ネヘレニアによって人間の姿になった魚…昔はうさぎの敵だったわ…」
真剣な顔で過去の話をする藍衣…
「でもさ…今は“魚谷藍衣”なんだろ?…だったらさ、そっちの名前だけ言えばいいじゃん、“藍衣”さん」
と微笑まれ、恥ずかしさで頬を赤くする
「…で、なんか有ったのか?」
と星野に聞かれ、藍衣はさっき起こった事
恋人である奈津女に遊びだと言われたことを―…

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