星の花畑

□葛藤に絡んで…
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「もーっ!無理じゃないのよ!」
いきなり部屋中に響き渡る藍衣の声
「藍衣っ!どうしたのよっ!」
奈津女と鷹也が扉を開けると、そこには裸で鏡の前に立っている藍衣がいた
「あなた…何してるんですか?」
と呆れ顔で彼に訊くと
「ビキニが着られないのぉ〜」
と地団駄を踏んだ
確かに…と二人が思っていたが、いつまでも裸で居られたら困る
「だったら、男物にしたら?」
と提案してみるが、藍衣は首を横に振った
「だって、上が隠れないと恥ずかしいもん…」
もはやこれはワガママとしか言いようがない…
確かに海に生きたいね!とか、プールに行きたいね!とか水に関する話題を魚である藍衣の前で話していた自分たちも悪いな…と思いつつも彼の話に耳を傾ける
「パッドがじゃまなのよ!でも、パッドとったら男だって分かっちゃうし…それに、スカートがないともっこりしたような感じになっちゃうんだもの!イヤ!」
と叫んだ
「はぁ〜…」
と今日、二回目のため息を吐きつつ奈津女は藍衣に布団を羽織らせた
「とにかく、風邪引くわよ…」
「そうよ!…それに無理して女らしくしなくたって良いのよ?」
「だってぇ〜」
とぶーたれる藍衣だが、次の言葉で大人しくなった
「藍衣は藍衣、フィッシュ・アイはフィッシュ・アイの体質があるの…あの頃は魔法のおかげで女に成れたかもしれないけど…今は男なのよ?…無理しないで、出来る事を藍衣らしくやればいいじゃない…」
「奈津女…」
「確かに、奈津女の言う通りよね…」
と鷹也も頷いた
「あんたはあんたらしく、かつオカマらしくすればいいのよ」
と奈津女が彼の頬にキスをした
「藍衣、僕達ちょっとムラッとしちゃったんですけど…」
「ホント…冷静でいられるのが不思議よ…」
「お礼もあるし、良いわよ!二人の事気持ちよくしてあげるわよ!」
と三人はベッドに転がってしまいましたとさ…

The end
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