星の花畑

□ストーカーなあの娘
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「やぁてぇんぅくぅん!!」
一人、夜天が夜の公園を歩いていると、聞き慣れた甲高い声が聞こえた
「こんなとこで会えるなんて、運命ね!!」
そこには月夜に輝く綺麗な金髪と薔薇のような真っ赤なリボンがあった
「君さぁ…ストーカー行為で訴えるよ…」
そう、夜天に声をかけたのは言うまでもなく美奈子だ
「ちょっとぉ、ホントに偶然なんだって!買い物帰りに夜天君が公園に入っていくのをみたから…」
と言いかけたとき、彼女の肩がトントンと叩かれた
「なによ!」
とその手を振り払いながら振り向くと、そこには若い男が二人、立っていた
「君たち可愛いね、俺たちとイイコトしない?」
「お前らと遊んでる暇なんて無いんだけど…」
と夜天が言うと、腕を捕まれた
「離せよ!!」
と振り払う
「行くよ…」
と横を見ると、腕を捕まれている美奈子が居た
「いいじゃねぇか…」
「止めてよ!」
と美奈子が腕を振るが、相手の男はなかなか離さない
「止めろよ!!」
と夜天が相手の男の腹部を強く蹴ると、反動で手が離れた
そして、美奈子前で立ちふさがる
「ふざけんな!!」
と相手が襲いかかってきたが、夜天は彼の顔に一発入れて遣った
「この…アマ…」
「残念だね…僕は男だよ?…それに馴れ馴れしく僕の彼女に触れないでくれない?」
と迫力の効いた声で相手を威嚇する
「おっ男!?」
「ちぃ…ムシ付きかよ!」
と捨て台詞を吐いて奴らは消えていった
「夜天君…ありがとう…」
と微笑む美奈子
どうやら、あの台詞は聞こえていなかったようだ
「全く…君は世話のやけるストーカーだよ…」
と夜天はさっさと前を歩く
「まってよ!!」
美奈子の勘違いかもしれないが、夜天の顔は赤く染まっているのかもしれない…

The end
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