星の花畑

□運命という壁
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「ねぇ、星野」
「ん?」
星野は見ていた雑誌を置き、コーヒーに口を付けながら大気の方を向いた
「あなた、うさぎさんのこと、好きなんですか?」
ぶふっ!!という音を出しながら、星野が口に含んだコーヒーが大気に勢いよくかかった
「わりぃ!!大気!!」
と星野が慌ててタオルを持ってくる
「うさぎさんが無理だから私にしたわけじゃないんですよね?」
大気は星野に聞こえるように呟いた
途端、星野の動きが一瞬だけ止まる
「あれは俺の片想いさ…例え違う銀河で出会ったとしても絶対に報われない恋なんだからさ…」
「星野…」
大気の手がそっと俯いている星野の頬を包んだ
「そう言うのは諦めるのが普通だろ?」
「諦めて、私と付き合うことに後悔はないんですか?」
一応、大気と星野は恋人同士だ
だからこそ、大気は不安なのだろう
「…い…あるわけねーじゃん!!バカ野郎!!」
涙目になりながら星野は大気の手を払った
「分かりました…すみません…」
と再び頬を手で包む

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